第百三十六話 二度目の勝利その十五
[8]前話 [2]次話
「こうなっては認めるしかないわ」
「そうか、ほな勝鬨あげさせてもらうで」
「好きにせいや、負けたもんの言うことやないわ」
「わかったわ、しかしな」
「しかし?」
「自分等が仲間になった時が楽しみや」
中里は氷を身体から消した羅にこうも告げた。
「その時がな」
「それはどういうことや」
「決まってる、強いからや」
それ故にというのだ。
「頼りになるからや」
「そういうことや」
「そや、その時はまたな」
「宜しくってやつやな」
「そや、頼むで」
「頼まれるわ、ほなそっちは次の戦にやな」
「向かうわ」
「健闘を祈る、こっちはな」
羅は自分達の話もした。
「これでな」
「退いてやな」
「死んだ奴は蘇らせて」
そしてというのだ。
「傷付いた奴は手当てして」
「そしてやな」
「回復や、壊れたもんも治してあかん分は新しいの造って」
その様にしてというのだ。
「戦力の復旧や」
「それに忙しいか」
「これで覇権を争う戦には脱落したしな」
このことは残念でもと言うのだった。
「それでもや」
「そっちに時間かけるか」
「ああ、まあ頑張れや」
羅は中里にこうも告げた。
「働きながら応援するわ」
「そうしてくれるか」
「こっちもな、ほなこれでな」
「ああ、中国に戻るか」
「海に落ちた連中助け出してな」
そうしてとだ、羅は中里に話してだった。
実際に戦後処理をはじめた、敗れた中国側はそれにかかり日本側は勝鬨を挙げた。これで日本と中国の戦は終わりとなった。
中国軍は海に落ちた者達の捜索と救助を術も使ったうえで全て終えてからそのうえで中国に戻った。
日本はそれを見届けつつ自分達も戦後処理を行った、そしてだった。
綾乃は自分達の戦後処理を終えてから中里と芥川に話した。
「ほなやな」
「そや、次はな」
まさにとだ、芥川が綾乃に応えた。
「アメリカや」
「中南米とアフリカの連合と地下世界と北極の子達はまだやね」
「地下世界はどうも北極の連中とな」
「同盟結ぶん」
「そっちの交渉にあたっててな」
それでというのだ。
「今は北極上空や」
「そこに留まってるんやね」
「それで中南米とアフリカの連合はな」
アレンカールが率いる彼等はというと。
「軍勢をまとめて移動要塞に乗せて兵糧とか武器も入れることに時間がかかって」
「遅れてるんやね」
「そうみたいでな」
「こっちに来るのは」
「かなり先になりそうや」
「そうした状況やね」
「しかしアメリカはな」
この勢力はというと。
「既にハワイでの休養を終えてな」
「それでやね」
「グアムに入ろうとしてるわ」
「グアムやね、ほな」
「あと少しでな」
まさにというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ