第四十七話 輸送列車
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アッシュとグレイは何事かと自分の体のあちこちを見るが、今のところ変化はない。
「へっへーん!良いこと教えてやろうか?意識を集中して頭の中でディアバーンの姿をイメージしてみろよ。」
「ディアバーン…」
グレイがイメージすると、体が光に包まれてディアバーンへと変身した。
「へ!?」
突然姿を変えたグレイにアッシュは目を見開く。
「驚いたか!?これがオイラの力!コピーした相手に変身出来るトランスオンだ!変身すれば変身相手の能力をいくつか使うことが出来るんだ。完全じゃないけどな…アッシュとグレイが二人で使ってるからトランスオンが不安定なんだ。同じ姿に変身しても使える攻撃が違うこともあるかもしれないから気を付けろよ」
「ところでこれってどうやって戻ればいいんだ?」
ディアバーンの口からグレイの声が出た…恐らくこれも一つのライブメタルの力を二人で使っている弊害か。
「体から力を抜いてみろよ。そうすれば戻れるから」
「こ、こう…?」
ディアバーンの姿で変なポーズを取っているグレイにアッシュは溜め息を吐いた。
「それ、逆に力が入ってるってば…深呼吸しなさい深呼吸。そうすれば自然に力が抜けるわよ」
「スーーー…ハーーー…あ、戻った…これがライブメタルの力なのか…」
深呼吸して体から力が抜けるとグレイはロックマン・モデルAの姿に戻る。
「このトランスオン、アタシにも使えるの?」
「勿論、ただしオイラの力を二人で使ってるからトランスオンは不安定なんだ。もしかしたら完璧な変身は出来ないかもしれないからそこんとこは覚えといてくれよな」
「分かったわよ…それにしてもあんたが狙われるのはこの能力のせいなの?」
「さあね、オイラが何のために作られたかなんて、オイラも知らないよ。列車も壊れちまったし、これ以上は進めないな。キャンプまで戻ろうぜ、何とかしてレギオンズの所まで行く方法を見つけないとな」
「…へぇ〜モデルA、あんた少しは分かってきたじゃない」
「じゃなきゃここに置いていくんだろ?…わけ分かんねぇことばっかだけどよ、これも何かの縁だ。仲良くやろうぜアッシュ、グレイ」
「ハハッ、よろしく、モデルA。さて…まずは怪我人の手当てをしないとね…あら?」
気が抜けたことで変身が解除され、アッシュは膝をついた。
「アッシュ!?プロメテにやられた怪我が…」
「あー…無理したツケが来たかしら…」
「まずはアッシュの手当てをしないと、他の怪我をした人達は僕がするから」
「はあ?アッシュはともかく他のハンター共までやるのかよ?ハンター共は放っておいてさっさとキャンプに戻ろうぜ」
自身の適合者であるアッシュはともかく、無関係なハンター達まで助けよ
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