父の影
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たんでしょうね?」
…と言う事である!
「ポポタ…どうしたのです?お客様が来たのなら、ご挨拶………を………ポ、ポカパマズさん!!」
奥から出てきた女性がポポタと呼ばれる少年に声を掛け、アルルに目を移し驚き叫ぶ!
「帰ってきてくれたんですね、ポカパマズさん!逢いたかったわ!」
そして女性はアルルに抱き付き泣き出した!
「え!えぇ!?えぇぇ!!?」
混乱するアルル、泣き出す女性、困り果てるその他大勢…
咄嗟に機転を利かせたのはリュカだった。
「ポカパマズ〜!立ち話も何だし、家に入れさせて貰おうよ!…おい、村人!案内ご苦労さま。お前はもういいから帰れ!」
リュカは村人Aを追い返し、家の中に入り落ち着いて話が出来る環境を整える。
「さて…僕はリュカ。お嬢さんのお名前はタリーナさんでいいですか?」
「は、はい………ねぇ、ポカパマズさん…こちらの方々は?」
「あ、あの…私は「その前に聞きたいのですが…」
アルルの言葉を遮り、リュカがタリーナへ質問を続ける。
「こちらのポポタ君は、貴女とポカパマズの息子さんですか?」
「…はい…ポカパマズさんが村を出て行った後で、妊娠に気付いたんです!だからポカパマズさんが驚くのもムリ無いですよね!うふふ…私ったら…ポカパマズさんに説明するの忘れてたわ……この子はポポタ…貴方と私の息子です」
タリーナは自嘲しポカパマズ(アルル)に息子を紹介する。
「わ、私…ポカパマズじゃありません!」
「…え!?…何を言ってるの?だって…」
「お嬢さん…コイツはポカパマズじゃない!似ているのかも知れないが、ポカパマズではない!」
そう言うとリュカは、タリーナの手を掴みアルルの胸に押し当てた!
「ちょ、リュカさ「ほら、この通り…小さいけど胸もある!」
「そ、そんな……」
「ち、小さいは余計です!」
「ごめん…そんなに怒るなよぉ…服の上からじゃ判りづらいって言いたいだけだって!」
「あ、あの…ごめんなさい…私ったら…あの人が帰ってきたと思っちゃって…」
嬉し泣きから悲しみの涙へ変わるタリーナ…
アルルへの非礼を詫びると、また悲しみの中へと沈んで行く…
そんな母を心配気に見つめる息子(ポポタ)…
「タリーナさん、泣かないで。折角の美人が台無しだよ。貴女は笑顔の方がよく似合う!」
泣き崩れるタリーナの頬に手を這わせ、瞳を見つめて泣き止む様に説得するリュカ…
誰がどう見ても口説いている。
「アンタは何考えてるんだ!?この状況で、人妻をナンパするなんて…場を弁えて下さいよ!」
「失礼な息子だな!ナンパなんてしてないよ!美人は笑顔が似合うんだ!だから笑顔になってほしいだけなの!」
「あ、あの…ケンカをなさらないで………そ、そうだわ!皆さんのお名前を教えて下さい!」
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