"撃槍 ガングニール"
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も空間を彎曲させ、響のパンチを彼女へ跳ね返す。
___こんなにほら、暖かいんだ ヒトの作る温もりは___
響はそれでも、拳を止めない。歪んだ空間により、彼女の拳は全て響自身に跳ね返る。
「ハハハ! そんなものでなにができる? 無駄な抵抗はお止しなさい」
___難しい言葉なんて いらないよ___
響はそのまま飛び退き、上空へ跳び上がる。着地した彼女のもとには、無数のグールたちが群がっていく。
___今わかる 共鳴する Brave minds___
だが響は、当然のごとく、マフラーを振り回してグールの接近を許さない。
「響ちゃん……?」
ようやく周囲のグールを片付けたウィザードは、響の豹変ぶりに言葉を失う。
響はさらに、グールを足場にしてジャンプ。腰と背中のブースターで加速、拳でクレーターを作る。
___ぐっとぐっとみなぎってく 止めどなくあふれていく___
「すごい……」
ランドに匹敵する力と、ハリケーンにも迫る機動力。
響のその姿に、ウィザードは、茫然とするしかなかった。
___紡ぎ合いたい魂 100万の気持ち…さぁ___
グールたちを蹴散らした響は、ファントムを再戦に持ち込む。
___ぶっ飛べこのエナジーよ___
やはり響の拳は、ファントムの作り出す渦により、響本人に跳ね返る。
「無駄です! そんな手腕では、私には届きません! 私の能力は空間を歪める力! 貴女では、私に触れることすらできないのです!」
「言ってること、ぜんっぜん分かりません!」
___解放全開! イっちゃえHeartのゼンブで___
響は体を回転させる。上空で殴りかかる体勢となった響の腰とガントレットに、ブースターが噴射される。
___進む事以外 答えなんて あるわけがない___
加速した響は、そのまま拳を突きだした状態でファントムへ滑空していく。円状に回転させながら、黄色の光はファントムへ迫る。
___見つけたんだよ 心の帰る場所Yes!___
当然、ファントムはウィザードを苦しめた能力を用いて、響の攻撃を躱そうと試みる。
だが。否。
___届け! 全身全霊この想いよ___
響の拳が、またしてもファントムの術中に陥る。
しかし、響の拳は、ファントムへ届く前に、ガシンガシンと音を立てて変形、巨大な筒となる。
___響け! 胸の鼓動! 未来の……___
「先へええええええええええええ?」
歌の最後の一節はそのまま響の叫びとなり、ファントムへの拳となる。
「無駄です! むしろ威力を増大させた分、跳ね返る貴女がダメージを受けるだけ! 愚かなことを……は?」
だが、その瞬間、
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