第33節「喪失までのカウントダウン」
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両腕を交差させて防御し続けていると、発令所から師匠が叫んだ。
『胸に抱える時限爆弾は本物だッ!作戦時間の超過、その代償が確実な死である事を忘れるなッ!』
(死ぬ……わたしが、死ぬ……)
胸のガングニールが、わたしの身体を突き破るイメージが頭をよぎる。
それは翔くんも同じだ。
「「死ねるかアアアアアアッ!」」
両脚のパワージャッキを引き延ばし、未来を蹴って後方へと吹っ飛ばす。
すると未来はまた、両脚から展開する輪状の鏡を展開させ、強力な一撃を放つ。
〈流星〉
パワージャッキを伸縮させ、跳躍した直後……さっきまで立っていた艦が爆破された。
「『いつか未来に人は繋がれる』 大事な 友から 貰った言葉 絶対ッ!」
「絶対ッ!」
「夢ッ!」
「夢ッ!」
「紡ぐからぁぁぁぁぁッ!」
更に4機のミラービットを出現させた未来は、空中をアクロバット飛行しながらビームを乱射する。
でも、わたしだって負けられない。
いつもは急加速やキック力の倍化、高い所から飛び降りた時の衝撃を緩和させるのに使っている両脚のパワージャッキを応用し、衝撃波で空気を「蹴り込む」ことで滞空。
それを身体から溢れ出してくるエネルギーを利用して連続使用、更にバーニアを併用すれば……飛べないガングニールだって、空中でも戦えるッ!
命名、インパクトハイクッ!
え? ネーミングセンス? 翔くんと観てた特撮でちょっとは磨かれてるよッ!
タイムリミットはあと僅か……このまま未来に接近して、届かせるッ!
ff
その頃、エアキャリアからその戦いを見ていたマリアは、何かを操作する。
「ポイント確認、シャトルマーカー射出」
次の瞬間、エアキャリア上部から大量のシャトルマーカーが射出され、空中の響を未来を囲むように展開される。
「私が、やらなければ……ッ!」
やがて、展開されたシャトルマーカーは、未来が放つ神獣鏡の輝きを次々と反射し始めた。
ff
「おおおおおおッ!」
追尾してくるミラービットは、伴奏しながら戦うには厄介な敵だった。
しかもビットの数は4機だ。四方から追い込まれたらたまったもんじゃない。
幸い、小日向は上空で響とやり合っている。
パワージャッキを応用して、空気を蹴り込み疑似的な空中戦とは……流石だ。
俺も負けてはいられないッ!
「演奏の邪魔はお控え願おうかッ!」
迫ってきたビットをギリギリまで引き付けると、軌道を欺き、聖遺物殺しの閃光を刹那の間で躱して、弧を引き光弦を思いっきり弾いた。
〈永葬奏・共振の型〉
ミラービットそのものが共鳴を起こして砕ける程の周波数をぶつける。
俺を取り囲むように展
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