第四十六話 コンテナの輸送
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ら会話をした。
「そうそう、これからアタシ達が向かうレギオンズは数百年前の戦争の後に、各国の代表が集まって作った連合政府の事よ。人間とレプリロイドのための法律を作った…ようするにこの世界で一番偉い組織なの」
「一番偉い…そんな組織が欲しがる物って何なんだ?」
「ライブメタルって言う珍しいお宝よ。レギオンズはそれに莫大な賞金をかけてるのよ。アタシの手に納まるサイズで百万ゼニーもするのよ。」
「ライブメタル…どこかで聞いたことがあるような…ところでアッシュ…アッシュはどうしてハンターをしてるんだ?」
“ライブメタル”と言う単語に聞き覚えがあるような気がしたが、全く思い出せないのでアッシュにどうしてアッシュはハンターをしているのかを尋ねた。
「ん?アタシがハンターをしてる理由?……まあ、手伝ってくれてるんだし…いいか…アタシさ、ハンターに拾われて育ってきたんだ。イレギュラーに襲われたどこだかの町で、一人だけ生き残ってたんだって…だから、本当のアタシを知っている人は誰もいない…アタシ自身も知らないの…だからなのかもね、自分のことを何も分からないって言うあんたが…放っておけなかったのよ。アタシ、お節介だからさ」
「そう…なんだ…ごめん、アッシュ」
酷いことを聞いてしまったことに気付いたグレイは表情を暗くしながら謝罪した。
「別に気にしなくていいわよ。だからアタシは世界一のハンターになるって決めたんだ。あいつと約束したしね…歴史にアタシの物語を刻み込んで、みんなに知ってもらうのよ。アッシュって奴がいたってね、だ・か・ら!レギオンズからの依頼は絶対に成功させないとね!!」
「そっか…凄いなアッシュは…僕にはそういう生きるための理由がない…」
「だったらアタシとチームを組む?過去が分からなくても歴史に名前を刻むことくらいは出来るんじゃない?世界中にグレイって凄い奴がいるんだって轟かせちゃいなさいよ。道を歩けばみんなあんたに頭を下げるかもよ?」
「はは…何だよそれ………ありがとう…アッシュ」
アッシュの言葉に少しだけ気持ちが軽くなったグレイは初めて笑顔を浮かべた。
「こいつらもオイラと同じ…自分のことを…知らないのか…?」
「「?」」
突如聞こえてきた声に二人は周囲を見渡した。
「グレイ、あんた何か言った?」
「僕は何も…アッシュこそ何か言ったんじゃ…」
「ん?お前ら、オイラの声が聞こえるのか?」
「やっぱり聞こえる…!」
「アッシュにも?実は僕にも…」
コンテナの方を振り返った瞬間、先頭車両の方で爆発が起こり、イレギュラーが現れた。
「イレギュラー!?もしかしてライブメタルを狙ってきたの!?」
「……あっ!?」
二人の前に現れ
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