第四十六話 コンテナの輸送
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を返そうとする。
「あんた、ここ以外に行く宛てなんかないでしょ?最近迷惑なことに違法ハンターが増えててねー。そのライセンスがないとどこのハンターキャンプでも施設を利用出来ないのよ。ハンターキャンプで過ごしていくためには、ハンターライセンスは必要不可欠よ。トランスサーバーで再発行出来るけど…出来るだけ無くさないでね」
「分かった…ありがとう…」
「素直でよろしい。そうだ、グレイ…あんた戦える?その銃…飾りってわけでもないんでしょ?」
「え?う、うん…建物から逃げ出す時に…でかい奴とも戦った」
「そう、最低限の経験はあるってわけね…グレイ、アタシのミッションを手伝ってくれない?」
「ミッション?」
「そう、これからアタシは連合政府・レギオンズからの依頼でライブメタルを渡しに本部に向かうんだけど…同期の連中がねぇ…」
ラザラスとレッドが抜けたことを考えると、ニコルも抜けてしまうだろう。
流石に怪我をした自分一人だけでライブメタルを守り切る自信はなかった。
「レギオンズ?何か分からないことだらけだ…」
「本当に重症ねえ…まあ、あんたにとっても悪い話じゃないわよ?レギオンズはライブメタルを高値で引き取ってくれるらしいし、賞金は百万ゼニー。手伝ってくれればあんたに半分あげるわ、生きていくためには色々と必要でしょ?五十万ゼニーあれば当分は生活に困らないわよ?」
「…分かった…行くよ。でもどうしてアッシュは会ったばかりの僕にここまでしてくれるんだ?」
「言ったでしょ?困った時はお互い様ってね………それに自分のことが分からないって言うあんたの気持ち…分からないでもないしね」
「え?」
最後の辺りが聞こえなかったグレイは不思議そうにアッシュを見つめるが、アッシュはコンテナをグレイに押し付けた。
「はい、これ。ここのハンターキャンプの輸送列車のあるステーションまで運んでね」
「ま、待ってくれよ…アッシュ…!」
いきなり持たされた重たいコンテナにグレイはフラフラになりながら先を行くアッシュを追うのであった。
そして目的地のステーションに到着する頃にはグレイはヘトヘトになっていた。
「コンテナ運びご苦労様♪」
「酷いよアッシュ…先に行くなんて」
輸送列車に乗り込んだアッシュとグレイ。
アッシュはニヤニヤと笑いながらグレイに冷たいジュースと軽食のサンドイッチを渡した。
「別に意地悪したわけじゃないわよ。アタシはまだご飯食べてないし、あんたもまだでしょ?あんたが来るまでにステーションの売店で買ってたのよ。腹が減っては戦は出来ぬってね!ほら、食べましょ」
動き出した輸送列車。
コンテナに背を預けながら座ったアッシュとグレイは食事をしなが
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