三話 ラグーラビットの肉
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っていたんだけど、(アクとアスナは攻略組での数少ない女性プレイヤーだから仲が良くて、話がすごく合うらしいし、多分同じくらいの年齢だって言っていたんだ)恋バナで攻め込んだら暴露したんだって。
…………アクは妙に恋バナとか女の子が好きな話は好きなんだけど、流行には疎いんだよなあ…
話が脱線した。
キリト氏の話によると……
「ラグーラビットが出てきて、俺はこんなチャンス滅多にないと思ってラグーラビットを投擲用のピックでこう…さしたんだ。で、ゲットしてグッと小さくガッツポーズをした後、ラグーラビットの肉がちゃんとあるか確かめていた時この子が急に凄い速さでこっち来て、『ラグーラビット、ズルい』って言い出して、俺が『絶対にやらんからな』って言った頃から口論になったんだ。」
「なるほど……」
アク、お前は幼児か?ついでにキリトも維持はってるし?
「んじゃあ、こんなのはどう?」
僕は、こう提案した。
キリトのラグーラビットの肉を料理スキルが(多分)完全習得しているアスナとアクが一緒にラグーラビットを調理する。そうしたらキリトもアスナも僕等もラグーラビットの肉を食べられる。WIN-WINだ。
これぞ、キリトとアクのラグーラビット解決?……ついでにアスナとキリトの仲を深めれる提案?
(んまあ事情を知らないキリトとアスナ以外の僕たちにとっては作戦だけどね)
早速アクがアスナに連絡し、全員承知で終わったかと思った。けど、
「あ、ちょっと待ってくれ」
「どうかした?」
「その提案をする前にちょっとエ…し、知り合いの雑貨店に今回の素材の換金を……」
「「あっ」」
それ、忘れていました。
「お前ら……《月影の王女》と《騎士》の名が泣くぞ。換金を忘れていたなんて」
換金を忘れていた僕たちにキリトが呆れて言う。
でも、別にそこまで呆れなくても……
「別にそこまで呆れなくていいじゃない」
ボソッといつの間にか隣に来たアクがそう言った。
どうやら僕たちは同じことを考えていたのかもしれない。
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