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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第19話 魔法少女リリカルはやて
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からず泣き喚いてしまったことを覚えている。
それは、夢の中で、今は亡き両親と幸せに暮らしていたからだろうか。
それとも、目の前で、両親が殺される瞬間を見てしまったからだろうか。
泣きじゃくる彼女にさえ、理由は分からない。
ただただ、感情に任せて泣き叫んだ。
驚いた養父――ギル・グレアムは、一晩中、側に居て黙って背中を撫でてくれた。
不器用な彼は、どうしていいかわからず、彼女が泣き止むまでずっと側にいることを選んだ。
けれども。
下手な慰めよりも、家族の温もりを肌で感じて、それが嬉しくてますます泣いた。
それは――とても恥ずかしいけれども、とても大切な家族との思い出。
◆
幼少のころより、引き取られてから、わたしは、実の娘のように育てられていた。
しかし。学校に入り、身の回りのことを理解できるようになって、自身が本当の娘ではないことを知った。
自分の名前が、「八神はやて」で、グレアム姓を名乗ってない理由を知ってしまったのだ。
実は、本当の家族ではない、と知ったときの衝撃は、いまでも覚えている。
いままで当然だと思っていた日常が、突然崩れたように感じた。
わたしの苦悩を知っているのか、いないのか。
養父や、義姉的存在の二人は、接し方を変えることなく日々を過ごすようにしていた。
後で聞いた話では、彼らも苦悩していたようだ。
けれども、無理やり言い含めるよりも、ゆっくりと一緒に過ごす時間を通じて、お互いの理解を深めていけばいい、と彼らは考えた。
グレアム姓を名乗るかどうかについても、わたしの意思を尊重したい一心からに過ぎなかったのだから。
事実、いままで通りの生活が続くことで、わたしの強張った心は、徐々に氷解して行った。
そして、9歳の誕生日の日。不思議な夢を見て、泣きじゃくった日。
すすり泣くわたしの背を撫でてくれる手の温かさ。
猫の状態になって(二人の義姉は、養父の使い魔で本当の姿は猫である)身を寄せてくれた義姉たち。
このとき、やっと、ここは自分が居てもいい場所なんだ、と理解できた。
ああ。この人たちは、わたしの家族なんだ、と理屈ではなく、心で理解した。
こうして、養父に、グレアム姓を名乗ることを伝え、ハヤテ・Y・グレアムは誕生したのである。
(その日を境に、わたしたちは、本当の家族になった)
昔のことを思い出しながらも、慣れた手つきで料理を作り続ける。
今日は、提督就任のお祝いを家族ですることになっている。
お祝いだから外で食べよう、と言われたが、わたしの希望で、自宅で、家族だけのお祝いをすることになった。
お祝いされる本人が料理
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