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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第4章 ???×夜天の書
第19話 魔法少女リリカルはやて
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愚痴とも惚気ともつかぬ言葉を続ける目の前の少女を見ながら、教会騎士の少女――カリム・グラシアという名前――は嘆息する。


「――――って、カリム、聴いている?」
「はいはい、聞いていますよ。その話はもう終わりかしら」

「うーん。まだ言い足りないけれど……」
「本当にファザコンよね、貴女。
 でも、おじさまは、どうして貴女を魔法と関わらせたのかしら?
 管理外世界で、魔法と無縁の暮らしをした方が、安全だと私は思うのだけれど」

「ああ、それはな。ジュエルシードっていうロストロギアのせいや」


――――願いを叶える蒼き宝石『ジュエルシード』


 と、呼ばれるロストロギア。
 しかし。
 願いを歪めて叶える26個のジュエルシードは、たったひとつで、次元世界を崩壊させかねない。
 その危険物が、偶然、地球に撒き散らされた。
 そのジュエルシード収集にて、現地協力者となったのが。
 類まれなる魔法の才能をもつ『二人』の少女だった。


 わずか8歳。
 魔法初心者ながらも、めきめきと頭角をあらわす二人。
 彼女たちは、ひと月と経たないうちに、管理局の武装隊を越える実力を持つに至る。
 事件の解決にも、大いに貢献した。
 その片割れである、ファザコン少女は、その実かなりの大物なのだ。


「9歳で士官学校に入学。
 卒業後そのまま執務官試験に合格。
 順調に出世を重ねていき、最短記録で提督に就任――ってどこの完璧超人よ」

「もちろん、わたしのことやで。すごいやろ」

「はいはい。実際すごいからね。
 管理外世界出身とは、とても思えないわよ。
 確か、同じ世界出身の貴女のお友達も、色々と武勇伝を聞くわ。
 S+ランク砲撃魔道師で、通称『管理局の白い魔王』だって」

「なのはちゃん、やね。
 その呼び方は、何度聞いても面白いな。ぴったりすぎや。
 まあ。本人に言うとOHANASHIされるから、カリムも気いつけてや」


――――高町なのは


 ジュエルシードを追い、現地に赴いたユーノ・スクライアからデバイスを受け取った少女。
 もうひとりの現地協力者である。
 同じ町に住んでおり、同じ学校に通う友達だったという。
 管理外世界とは、魔法文明がない世界である。
 当然、彼女も、魔法を知らずに過ごしていた。
 

 しかし、高町なのはは、管理外世界出身だとは思えないほど、魔法の天才だった。
 それまで、魔法とは無縁の生活を送っていたとは信じられない。
 と、共に闘ったユーノは証言している。


 なのはは、現在、管理局員となり、戦技教導隊に所属するエースオブエースとして有名である。
 もっとも、『管理局の白い魔王』として、畏怖されている、と
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