第8章:拓かれる可能性
第247話「再起奮闘」
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い速度で飛翔していた。
神界では周囲にも展開していたが、今はさらに使いこなし、周囲ではなく“王牙帝”という存在の内側に展開出来るようになっていた。
相手の“性質”を抑える力は弱まるが、その分体力の消費も抑えられた。
また、力を持て余す事も減るため、今の帝にはちょうど良かった。
「な、なんだこの力……!?」
対し、神や“天使”は大いに驚いていた。
何せ、たった一人の人間が物理的戦闘力において自分達を圧倒してきたからだ。
先程までの魔導師や退魔士とは訳が違う。
「はぁっ!」
初手、神達からの集中砲火を抜けると共に、肘鉄を一人の“天使”にかます。
直後に体を捻り、回し蹴りを叩き込み、他の“天使”にぶつけるように吹き飛ばす。
「ちっ……!」
即座に何人かの神や“天使”が動く。
二人が理力の剣で斬りかかり、他が弾や閃光で帝を攻撃する。
「何ッ!?」
「遅い!!」
だが、当たったのは残像だ。
帝は既に斬りかかった“天使”の後ろに回り込んでいた。
そして、振り返った所に掌に気弾を構えてそれを顔面に叩き込んだ。
「ッ……!?」
「やっぱ、あの世界の奴らは皆強さがインフレしてんだよなぁ……ッ!」
もう一人が剣を振るう。
しかし、それはたったの指二本で挟むように止められた。
さらには、遠距離からの攻撃もこの世界の物ではない魔法陣に止められた。
「受け取れよ、天使のような悪魔の一撃をなぁっ!!」
―――“天撃”
もう一人の“天使”も吹き飛ばし、掌を上に掲げる。
すると、そこに途轍もない魔力が集束する。
その密度に、魔力が闇色に変色する程だ。
そして、その魔力が放たれた瞬間、範囲内の敵を防御の上から消滅させた。
「―――は?」
「なんだお前ら?これも神界とは無関係な存在の攻撃だぜ?これぐらいで音を上げる訳ねぇよなぁっ!」
その威力に、一部の“天使”が呆ける。
そして、そこへ間髪入れずに帝が追撃を放つ。
「はぁああああああああああ!!」
両手で挟むように、気を集束する。
そして、それを雨霰のように解き放つ。
元ネタにおいて“スターダストフォール”と呼ばれる技だ。
名前の通り、いくつにも分かれた閃光が、滝のように敵に襲い掛かる。
「ッ、ッ……!」
ほとんどが被弾ないし防御で動きが止まる。
ごく一部のみが、弾幕を抜けて帝に殴り掛かった。
「(動きからして、白兵戦向きか!)」
その速度は他の神や“天使”よりも速い。
武器を使うのよりも、理力を纏った肉弾戦が得意なのだろう。
「ッ……!」
防ぐ、防ぐ、防ぐ。
振るわれる拳を、手刀
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