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曇天に哭く修羅
第三部
食えない奴
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「強いのはしってる。けどそこまで警戒するような存在なのか? 俺は兎も角として、聖持や会長までもが」


紫闇の疑問に答える聖持が言うところ、面倒臭い人物であり、向子が嫌がるくらい暗躍するので正面から戦った方がマシなのだという。

エンドとクリスは疲れた顔をした。


「あたしのことは置いといて狂伯君のことだもん。戦う前から仕掛けてくるよ。他校と一緒に龍帝を叩くくらいは。やっぱり彼が龍帝から転校したのは惜しかったね〜」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「もしもし狂伯くーん。さっきまで君のことを話してたところなんだけど〜」

「そーなんです?」

「君が何か企んでるんだろうけど出来れば止めてほしいんだよね〜」

「え〜? やだよそんなの。せっかく向子さんと戦れる機会なんだし。まあそんなわけで、宣戦布告させてもらうから」


狂伯の言葉に向子が笑う。

見た者が震え上がるような顔で。


「まああたしと狂伯君がガチでバトるなんて珍しいことだしね。けど、この大会も『プラン』に入ってることを忘れちゃ駄目だぞ?」


立華紫闇を強化して【神が参る者/イレギュラーワン】として成長させる。

今回は魔神を除いてイギリスで最強だったレックス・ディヴァイザーよりも上の敵と戦わせなければならないので大変だ。


「そこは割り切ってる。ちゃんと人材を探して仕上げといたから大丈夫」

「信用できるような出来ないような」

「だからこそ面白い。でしょ?」


食えない奴だ。

そう思う向子。

だが悪い気はしなかった。

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