第四十四話 四人のロックマン
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「(手応えはあった)」
モデルFのパワーは四天王モデルの中でもトップクラス。
如何に頑強な相手だろうと当てれば相当なダメージは免れないが…それは普通の敵が相手だった場合だ。
「アトラス、お前のそれは勇気でも何でもない。ただの無謀な馬鹿だ」
「なっ!?がはっ!?」
何事もなかったようにヴァンは拳を握り締め、アトラスの腹部にオメガナックルでの強烈な一撃が入った。
何かが砕けるような嫌な音がし、勢い良く壁に叩き付けられて動かなくなった。
「まず一人。次に殴られたいのは誰だ?…と…もういたか」
「ギッ!?」
突如何もない空間に裏拳を繰り出すと、闇に潜んでいたシャルナクの顔面にエネルギーを纏った拳が叩き付けられ、モデルPの大型バイザーが砕け散ってシャルナクの顔が露になる。
「背後から襲い掛かるならせめてもう少し気配の消し方を覚えてこいよ」
とどめの蹴りを繰り出してアトラスと同じように壁に叩き付けた。
「ダメージ…超過…戦闘続行…不…可能…」
ダメージによって意識を失うシャルナクを見て、テティスは表情を引き攣らせた。
「ちょっと、アトラスとシャルナクがあっさりとやられちゃったけど…」
「…恐るべき力…これが破壊神と呼ばれたロックマン・モデルOの力…やむを得んテティス…力を貸せ」
「そうだね、一対一じゃ勝てそうにないからね」
いくら敵対関係とは言えアトラスとシャルナクがあっさりと打ち負かされたことにヘリオスとテティスはタッグを組んで戦うことに。
「タッグを組んで戦うか、それくらいのことは考えられるようだな」
ヘリオスとテティスが同時に襲い掛かる。
モデルHとモデルLの本来の適合者であるだけあってエールが使っていた時と比べて素の能力は高いように感じる。
無論オーバードライブが使えないために瞬間的な攻撃力は低くなっているだろうが。
両手にエネルギーを纏わせてヘリオスのダブルセイバーとテティスのハルバードによる攻撃を捌いていく。
「(他はともかくモデルHは特にエールが使っていた時より変化が激しいな。プラズマサイクロンの射程距離とホバーによる滞空時間が長くなっている)」
「(大いなる屈辱…!私とテティスが同時に攻撃を仕掛けても顔色一つ変えんだと!?)」
「(確かプロメテから聞いた話だとモデルOの主な武器ってセイバーとバスターじゃなかったっけ?こいつはどっちも使っていない…完全に手を抜かれてる…!!)」
「アースクラッシュ!!」
二人の攻撃を屈んでかわすのと同時に地面に拳を叩き付けて衝撃波と瓦礫がヘリオスとテティスに直撃して怯ませる。
「どうした?二人がかりでこの程度か?」
「愚者が舐めるな…!プラズマサイ
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