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ヘタリア学園
第四百十七話  気付いたら勝手に

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第四百十七話  気付いたら勝手に
 戦隊メンバーに選ばれたと思ってうきうきとした気持ちで生徒会に参上したカナダ。ところがいざ生徒会室に入ってみるとそこには。
「・・・・・・誰、この人」
「んっ!?レンゴウシルバーだけれどよ」
「それがどうしたんだ?」
 銀色のジャケットに黒い半ズボンの韓国妹を指し示してイギリスとフランスがカナダに言います。
「で、ゴールドは韓国なんだよ」
「兄妹で追加メンバーになったんだよ」
「・・・・・・あの、僕は?」
 淡々と説明してくる二人に対して尋ね返します。
「僕はどうなったの?」
「んっ!?そういえば御前誰だ?」
「学校で時々見る顔だけれどよ」
「だからさ、カナダなんだって」
 やっぱり完全に忘れられていました。
「カナダなんだけれど。レンゴウシルバーになるって話の」
「そういやそういう話もあったか?」
「誰かがなるって話あったけれどよ」
「だから何で兄妹で追加メンバー独占してるの?僕は?」
「仕方ねえだろ、生徒会長が勝手に決めたんだからよ」
「文句は会長に言ってくれ」
 二人の返答は実に無責任かつ投げやりなものでした。
「あの会長って。言っても無駄じゃないか」
「じゃあ諦めるんだな」
「運が悪いと思ってな」
「そんな・・・・・・あんまりだよ」
 あらためて己の影の薄さに嘆くカナダでした。悲しいことに嘆いてもどうにもなることではありません。それがまた彼を嘆かせることになるのですが。


第四百十七話   完


                                      2008・10・26

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