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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-C遭遇〜Huckebein 2〜
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た。そしてそれはイリスを相手にしても変わらずの結果だと信じて疑わなかった。

「(なんだんだ、この女の魔法は・・・!)うおおおおおお!」

すべての攻撃魔法を防ぐ障壁に、すべての防御魔法を無力化する“ディバイダー”。この2つがあれば負けはないと信じていたサイファーは、懸命にイリスの首を刎ねようと黒刀を振るう。イリスは左手に持つ鞘や小さなシールドを連続展開して防御して、サイファーの見せる一瞬の隙を狙って「ていや!」と“キルシュブリューテ”を一閃。

「なっ!? ぐぅぅ・・・!」

サイファーの右腕が斬り飛ばされて宙を舞うが、彼女はそれで動きを止めることなく左の黒刀を横に払ってイリスの胸を斬ろうとするが、振り上げられた鞘の一撃で空に向かって弾かれ、「砕けろ!」の声と共に繰り出された後ろ回し蹴りを受けたサイファーは、自分の内臓がいくつも潰れた感覚を得ながら蹴り飛ばされた。

「がはっ・・・!(ディバイダーは稼働している。分断だって機能しているはず・・・! なのに!)なんなんだ・・・あの女は・・・!?」

ドボドボと多量の血を吐くサイファーが苛立ちを吐き捨てている中でも、斬り飛ばされた右腕や内臓が再生していく。それを間近で見たイリスは「すごいな〜。事故や事件で体のどこかを欠損した人たちの力になればいいんだけど」と唸った。

「っく、くく、無理だな。我々のように選ばれなければ、ウィルスによる肉体の強制強化に耐え切れずに死ぬだけだ」

「そうらしいね。ま、あなた達のような人殺しを量産するわけにもいかないから、それは諦めよう。・・・さて、もうわたしには敵わないって理解したろうから、ちょっと話をしようか」

「ふざけるな。まだ私を殺してはいないぞ、公僕」

サイファーは地面に転がっている右腕に歩み寄ると、その手から黒刀を取り上げた。そして「これが全力だ」と再びエネルギーの奔流に飲まれた。わずかな時間で奔流は治まり、禍々しい籠手と上半身だけの鎧を装着したサイファーが姿を見せた。

「ソレは?」

「鎧装と呼ばれる完全戦闘形態だ。スピードはまぁ落ちるが、お前とスピード勝負をしても負けるだけだと解かっているからな。防御を固めてお前を斬る」

「そう・・・。あ、そうだ。最後の1つ聞いておきたいんだけど、あなた達って失血死ってする? もしするなら気を付けて攻撃しないといけないし」

イリスがそう尋ねながら“キルシュブリューテ”を鞘に納める。サイファーは「判らん。経験がないからな」と鼻で笑った。これまで致死ダメージを受けた経験がないため、本当に判らなかった。

「そっか。じゃ、脳と心臓を潰さないようにだけ気を付けるよ」

――剣神モード――

固有スキル・絶対切断アプゾルーテ・フェヒターを発動したイリスは、“キルシュブ
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