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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga6-C遭遇〜Huckebein 2〜
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っと掛けて首都近くにまでやって来てみれば、“T.C.”以上にヤバい連中だって指名手配を受けてるフッケバイン一家と遭遇したわけだけど・・・。
「この濃い血の臭い。お前たち、この世界でどれだけの人を殺した?」
こっちの体が震えそうなほどに冷たい声色で問い質したルシルに向かって、ガラの悪そうな男が、ぺっ、と唾を吐いた。唾はルシルに届くことなく宙でボっと燃えた。
――
舞い振るは汝の獄火
(
コード・サラヒエル
)
――
「ぐぼぁ!?」
「「っ!?」」
知覚する暇すら与えないようにガラの悪い男の背後に炎槍3本を展開して、反応される前に即座に発射。炎槍は男の心臓を避けるようにお腹を貫通して、地面に縫い留めた。魔術である以上は非殺傷なんて優しいものはなく、「ぐがあああああああ!?」体内を焼かれる痛みで男は絶叫。
「ルシル。生命維持活動に必要そうな心臓や肺は燃やさないようにね」
「ヴェイ!」「ヴェイロン!」
男の名前はヴェイロンっていうらしくて、女剣士と半裸男がルシルに攻撃しようとしたから、わたしとミヤビも交戦開始。わたしも魔術師化して、“キルシュブリューテ”に炎を纏わせての直接斬撃、「炎牙月閃刃!」で女剣士の右腕を斬り飛ばして、ついでに半裸男の左脚を斬り飛ばす。
「「っ!?」」
「ミヤビ!」
「はいっ! 一応手加減はします!」
――風塵蹴波――
ミヤビは両脚に風を纏わせると、ゴツイ片手斧を支えにして倒れるのを避けた半裸男へと左脚での連続蹴りを打ち込んで、最後に右脚での回し蹴りで放った暴風で半裸男と女剣士を吹っ飛ばし、2人は地面に墜落した。
「て、てめぇら・・・! こんなことしてタダで済むとおも――がっ!?」
ヴェイロンが何かを喋ろうとしたけど、ルシルが起動した“エヴェストルム”で彼の下あごを斬り飛ばしたから続けることは出来なかった。
「以後の言葉と態度には気を付けろ、フッケバイン。殺さないように気を付けてはいるが、何か間違って殺してしまうかもしれないからな」
「そ、それが公僕のセリフとは思えんな」
わたしが腕を斬り飛ばした女剣士と、ミヤビと一緒にボロボロにしてやった半裸男は、その欠損した腕や脚、裂傷もすべて綺麗に再生させていた。
「(病化による肉体再生能力ね・・・)公僕ってね、あなた。公僕も人間なのよ。
局員
(
みうち
)
だけでなく、何の罪もない民間人を殺されまくって怒らないわけないでしょうが」
「そうです! 仕事に私情を持ち込むのは厳禁ですけど、あなた達の度が過ぎた犯罪行為にはさすがに抑えられません!」
「そういうわけだ。俺個人としてはあまり偉そうなことは言えないが、お前たちを許すわけにはいかない。大人しく投降するよう促しはしない。これまで殺されてき
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