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ヘタリア学園
第四百十五話  どうしても思い出せないのです

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第四百十五話  どうしても思い出せないのです
「あいつだよ、ほらあいつ」
「あいつって誰だよ」
 フランスがイギリスに突っ込みを入れます。
「それだけでわかる訳ねえだろうが」
「だからあいつだって。名前が出ねえんだよ」
「で、そのあいつがどうしたんだよ」
「あいつがシルバーになる筈だったんだよ、確か」
 彼が言っているのは本来シルバーになる予定のメンバーのことでした。
「あいつがな。けれどどうしても思い出せないんだよ」
「ああ、そういえば誰かになる予定だったな」
「誰だった?」
 イギリスは首を傾げだしました。
「誰かよ。寒い国で目立たない奴で」
「寒いつったらトルコじゃねえしな」
「ええと、スウェーデンは今回中立だったしな」
「誰だったかな」
「僕はもういるよ」
 その寒い国の人が名乗り出ます。
「ドキドキ愉快じゃないか」
「それはわかってるんだよ。だから御前じゃないし」
「本当はゴールドが誰なのかって問題だったんだけれどな」
「そっちは勝手に決まったしな」
 だから違うのでした。
「じゃあ誰なんだろうな、本当に」
「男だったんじゃねえのか?」
 イギリスはこのことも少し思い出しました。
「けれど誰だった?本当に」
「わからねえぞ、俺にも」
 皆何とか思い出そうとしますがそれでも出て来ません。本当にそれは誰なのか、謎は余計に深まっていきます。けれどどうしてもそれが誰なのかはわからないのでした。五人集まっても全くなのでありました。


第四百十五話   完


                                     2008・10・25

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