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夢幻水滸伝
第百三十六話 二度目の勝利その十一

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「何があってもな」
「そう言うか」
「関帝様の武器、負ける筈がないわ」
「それでやな」
「最後は我が真っ二つにしたるわ」
「言うのう、しかし僕も六将星の一人や」
 羅と同じそれだというのだ。
「それは伊達やないからな」
「青龍偃月刀も使う我をか」
「真っ二つにしたるわ」 
 こう言ってだった、千鳥を振るってそこから巨大な鎌ィ足を放った。それでだった。
 羅を攻めるが羅はそれを青龍偃月刀を振って衝撃波を出しそれで相殺した。そこからお互いに突っこみ。
 激しく切り合った、それが二百合三百合に及ぶが決着はつかない。その間も金蛟鋏の龍達が中里を襲う。
 中里はその龍達をかわしつつ羅と闘う、中里はその中で疲れを感じていた。それは麒麟と神通力をぶつけ合う鵺も同じだった。
 それで鵺はテレパシーで中里に囁いた。
「このままやとな」
「ああ、疲れでな」
「こっちの動きが落ちてな」
 そうなってというのだ。
「負けるで」
「そうなるな」
「ああ、しかしわし等も辛いが」
 それでもとだ、鵺は中里にこうも言った。
「これだけの一騎打ちや」
「それだけにやな」
「それでや」
 まさにというのだ。
「金蛟鋏もな」
「普通に使えんな」
「相当な気力を使う」
 その力を使うにあたってというのだ。
「それでや」
「羅も相当疲れてるな」
「その筈や、しかしな」
「羅が強いことは事実や」
「ほんまにな」
「そうやさかいな」
 それでというのだ。
「この場合はお互いになるな」
「結局な」
「ただ、負ける危険がこっちに出て来た」
「このことは事実やな」
「それでや」
 その為にというのだ。
「ここはな」
「決着をつけるか」
「その勝負をな」
「かけるべきやな」
「負ける危険が出て来たさかいな」
 二人でテレパシーで食べた、そしてだった。
 中里は強い目になり今度は自分から鵺にテレパシーでこう話した。
「やるで」
「今からやな」
「こうした状況になるとな」
「迅速にやな」
「攻めるもんや」
 敗れないうちにというのだ。
「持久戦は禁物や」
「ほんまにそやな」
「ほなやるで」
「ああ、やってみるんや」
「麒麟の方は頼んだで」
 こちらはこれまで通りにというのだ。
「ええな」
「ほなな」 
 鵺も応えた、そしてだった。
 中里は千鳥を上に掲げた、すると。
 天に瞬時に暗い雲が生じてそこからだった。
 無数の激しい落雷が起こった、そうして羅を襲う。
 羅だけでなく金蛟鋏の七匹の龍達も襲う、羅はその雷達を麒麟が巧みに動いてかわす中で見て言った。
「落雷をここまで出すか」
「千鳥は雷を切った刀や」
 中里は羅にこのことを話した。
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