第六幕その九
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「ミルクティーにはよくお砂糖を入れるね」
「これはエネルギー補給の意味もあったね」
「そうだったわね」
「紅茶にミルクとお砂糖を入れることは」
「カロリー補給でもあったね」
「そうだよ、紅茶だけだと」
ストレートで飲んでもというのです。
「カロリー補給には足りないね」
「そうなんだよね」
「これがね」
「お茶にはビタミンはあるけれど」
「カロリーはないから」
「食べるだけでなくて飲む方からもだよ」
つまり紅茶からもというのです。
「カロリーを摂取する為にだよ」
「ミルクとお砂糖入れてね」
「そうして飲んでいたんだね」
「ミルクティーは」
「そうだよ、けれど日本ではね」
先生達が今いるこの国ではというのです。
「お茶に普通はお砂糖は入れないね」
「そうだよね」
「まあグリーンティーには入れるけれどね」
「お抹茶だけれどね」
「冷やして甘くしてね」
「そうして飲んでるね」
「あれはまた違うね」
普通の日本のお茶とは、というのです。
「どうも」
「そうよね」
「そこは」
「どうしても」
「それに甘いものを食べて」
また西瓜を食べて言う先生でした。
「飲みものは甘くない」
「この対比いいかも」
「お互いの味が醸し出されて」
「それでだよね」
「いい感じになってるね」
「そうだね、こうして西瓜を食べて」
水羊羹や餡蜜もあります、それもあったのです。
「冷たいお菓子も楽しむ」
「そしてだね」
「お茶はあえて甘くしないで」
「お茶の味をそのまま楽しむ」
「よく冷えたそれを」
「こんな楽しみ方はないよ」
まさにと言った先生でした。
「そしてね」
「そして?」
「そしてっていうと」
「若い子達はああしてね」
乗馬部の皆を観ながら言うのでした。
「ビーチで遊ぶのがいいね」
「青春?」
「それかな」
「この場合は」
「そうなるかしら」
「そうだよ、彼等の青春だよ」
それになるというのです。
「僕の青春は違ったけれどね」
「夏の青春の楽しみ方だね」
「そうだよね」
「それでだね」
「ビーチで遊ぶのもいいのね」
「うん、彼等の明るい顔を見ていたら」
ビーチバレーをしたり泳いだり砂で遊んだりしながら笑顔でいる彼等を見てというのです。その様に。
「そうも思ったよ」
「そうかもね」
「ただ先生ここでも水着は見ないね」
「女の子達のそれは」
「女の人のものにも」
「目には入るよ」
このことは事実だというのです。
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