第84話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
0分後の予定との事よ。後は異空間解析班の作業時間にもよるけど、さっきの大転位陣によるこの工房に関するデータもあるから、遅くとも到着して1時間後には工房に突入できる見立てよ。それと、両飛行艇が突入して滞空できるスペース――――――要するに”脱出地点”となる位置情報を今送るわ。」
サラの問いかけに答えたレンが端末を操作するとサラとトワのENIGMAにそれぞれ位置情報が送られた。
「この位置だともう一つのルートを使っているメンバーとちょうど合流する位置のようだな。」
「ええ……!それに皇太子殿下の移動スピードも考えると恐らくこの位置であたし達が皇太子殿下と鉢合わせる事になるでしょうから、鉢合わせた際に工房や結社の連中が現れても合流メンバーと共に対処できるわね……!」
位置情報を確認したアガットは真剣な表情で呟き、サラは口元に笑みを浮かべた。
「喜ぶのはちょっと早いわよ。さっきその周辺の監視カメラを確認した所、その位置の手前にある大きな部屋――――――要するにオリビエお兄さん達が今から突入しようとする部屋に黒の工房の関係者や結社の残党、それに”子供達”が待ち構えているわよ。」
しかしレンから語られた驚愕の報告を聞いたその場にいる全員は血相を変えた。
〜Aルート〜
「この先に黒の工房の関係者や結社の残党、それに”子供達”が待ち構えているのですか……」
「やれやれ、やはり簡単には皇太子殿下と合流させてはくれないみたいだね。」
「ま、ここまで連中と鉢合わせて時間や体力を消耗させられなかっただけでもマシだと思った方がいいと思うわよ。」
「それでこの先に誰が待ち構えているの?」
ティオの報告を聞いたエマは不安そうな表情をし、アンゼリカは溜息を吐き、セリーヌは静かな表情で呟き、フィーは真剣な表情で続きを促した。
「皆さんが今から入ろうとしている部屋には執行者No.\――――――”告死戦域”と鉄道憲兵隊の”氷の乙女”が、オリヴァルト殿下達の方は帝国軍情報局の”かかし男”と黒の工房の”銅のゲオルグ”が確認されました。」
「!この先にシャロンが……!」
「それにクレア少佐もわたし達を待ち構えているのですか……」
ティオの説明を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中アリサは真剣な表情で、トワは複雑そうな表情で先へと続く扉を見つめ
「ラインフォルトグループ会長の秘書も兼ねていた執行者とあの情報局の少佐と同じ”子供達”の一員ね。どちらも一筋縄ではいかない相手でしょうね。」
「ええ……部屋に突入する前に念入りに準備をした方がよさそうですね。」
シェラザードとアネラスはそれぞれ表情を引き締めて扉を見つめた。
〜Cルート〜
一方その頃、――――――は時折襲い掛かってくる人形兵器を斬殺し、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ