第84話
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出、もしくは工房内の関係者達によってどこかに移送させられているのか……?」
「……どちらにしてもアタシ達の方に向かっている事が気になるわね。」
セドリック皇太子らしき生体反応の状況を見たエマとフィーは真剣な表情を浮かべ、アンゼリカはセドリック皇太子の状況を考え、セリーヌは目を細めた。
〜Bルート〜
「何にしても、セドリックがこちらに向かってくれているのならば好都合だ。」
「ああ……!このまま、北上するぞ!!」
オリヴァルト皇子の言葉にミュラーは頷いた後仲間達と共に先へと急ぎ始め、アリサ達も先へと急ぎ始めた。その後それぞれが先に進んでいると再びサラとトワ、それぞれのENIGMAから通信の音が鳴り始め、音に気づくとそれぞれのメンバーは立ち止まって通信を開始した。
「―――こちらレン。工房内の情報を検索した所、白兎のスペアボディが保管されている位置を把握したわ。」
「ほ、本当ですか!?」
「それでミリアムのスペアボディはどこに!?」
レンの口から語られた朗報にエリオットは明るい表情をし、ユーシスは真剣な表情で訊ねた。
「さっきレン達がいるルートの紅き翼の攻略メンバー――――――要するにオリビエお兄さん達がさっき駆け抜けたルートに白兎のスペアボディが保管されている場所がある事を確認したわ。」
「なっ!?それじゃあ僕達が通ったルートにミリアムのスペアボディがあったんですか!?」
「ったく、俺達だけでも見つけられた可能性もあったとかどんな皮肉だよ………まあいい、こっちは皇太子とそろそろ鉢合わせる事になるが、そっちの進展はどうなっている?」
レンの話を聞いた周囲の仲間達が血相を変えている中マキアスは驚きの声を上げ、クロウは苦笑した後すぐに表情を引き締めてレンに訊ねた。
「情報収集は8割がた完了したし、向こうも迎撃用の戦力を出し尽くしたのかしばらく待っても猟兵達の援軍が現れない上ハッキングで警備の人形兵器達を行動不能にさせたから、半数の戦力を工作班と共に爆弾の設置に向かわせてハッキングと並行して爆弾の設置も行わせているわ。もしこのまま敵の妨害がなければ予定では1時間後には全ての作業を終えてそちらとの合流をする為の進軍を開始できると思うわ。」
「ハッ、1時間なら皇太子を取り返したオレ達がメンフィルの連中との合流を目指した方が早いんじゃねぇのか?」
「ああ……そして合流した後は脱出するだけだな。」
「ちなみにその肝心の”脱出手段”であるカレイジャスとレヴォリューションはいつこの工房に突入できそうなのかしら?」
レンの報告を聞いて不敵な笑みを浮かべて答えたアッシュの言葉に頷いたガイウスは静かな笑みを浮かべ、サラは真剣な表情で訊ねた。
「既にレン達の位置も把握して両飛行艇共にここに向かって、到着は3
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