第四百十三話 そもそもいたのかどうか
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第四百十三話 そもそもいたのかどうか
「だから御前あの時は日本の家にいただろうが!」
「何でそれでここにいるんだよ!」
イギリスとフランスの抗議が行われています。しかし当の韓国は全く平気な顔をしています。見れば他の三人は呑気に御飯を食べだしています。韓国妹は兄の横で困った顔です。
「だから説明しろ、おい!」
「しかも金と銀って何なんだよ!」
「俺はあの時ちゃんと連合にいたんだぜ」
韓国本人のコメントです。
「中国兄貴の家でちゃんとな」
「初耳あるぞ」
中国も今はじめて聞いたことでした。
「そんなことは」
「だよなあ」
「何処にいたんだよ、じゃあ」
「上海なんだぜ。そこで亡命政府作っていたんだぜ」
どうやらそうらしいです。けれど誰も知らないのでした。
「日本が負けた時にアメリカさんにも認めてもらってたんだぜ」
「ええと。第三国?」
アメリカは何とか記憶を辿って思い出しました。
「それだったっけ」
「ほら見るんだぜ、俺はちゃんと連合なんだぜ」
こう力説します。けれどイギリスとフランスは全然納得していません。
「誰も認めていねえんじゃねえのか?」
「第三国って連合じゃねえって意味だろうが」
「とにかく生徒会長自ら追加メンバーなんだぜ」
二人の言葉なぞ完全に無視してそういうことにしてきました。
「わかったら七人で決めポーズなんだぜ」
「くそっ、誰か生徒会長代えろ」
「誰でもいいからよ、こいつじゃなきゃよ」
まだこのことを愚痴る二人でした。どうにもならなくても。
第四百十三話 完
2008・10・24
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