第四百十話 レッドがリーダー
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第四百十話 レッドがリーダー
伝統的にこうしたチームのリーダーはレッドです。だからアメリカがレッドです。けれどそれに不満なのがイギリスとフランスでした。
「ったくよお、俺がイエローで」
「俺がブラックでよ」
カレーとネタなのが凄く嫌なのでした。今だに。
「何であいつがレッドなんだよ」
「俺達やけに虐待されてねえか?」
「けれどイエローやブラックがリーダーだったこともあるじゃないか」
アメリカはこのことを二人に対して言います。
「確かそうだったよね」
「ゲキだってレッドが馬鹿みてえに目立ってただろ」
「まあメガとかアバレは曲がりなりにもリーダーだったけれどな」
ここではイギリスとフランスではっきりと明暗が出てしまいました。
「そういや中国の色もリーダーだったことあるしな」
「グリーンだってな。ロシアの」
「その時その時でリーダーは変わるんだよ」
アメリカはこのことをあえて二人に話します。
「だから別に気にすることないじゃない」
「ちっ、こんなんだったら去年の方にするべきだったぜ」
「じゃあ俺は何時出るんだ?色は白で出番かなり後だろうが」
「そういやそうだったな」
「しかも御前かなり存在感薄くなるぞ。それでもいいのか?」
「・・・・・・いや、やっぱり遠慮したい」
それはそれで不都合があるイギリスでした。どうにもこうにも何か恵まれないものが出てしまっている彼なのでした。心中密かに黄色をいいリーダーにしてくれるプロデューサーを期待していたりします。
「何でイエローリーダーだけこけたんだよ。青も緑も成功させた奴がよ」
それがついつい愚痴にもなっているのでした。
第四百十話 完
2008・10・22
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