第四十三話 新たなモデルV
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て?」
「ヴァンが飛び出したからでしょ!どうだった?」
頬を膨らませながら文句を言うアッシュだが、地下の方が気になったのか尋ねてきた。
「イレギュラーの発生の原因のモデルVは破壊したからここはもう大丈夫だろ。でも生き残りがいないとは限らないから早くここから去った方が良い…それじゃあ、俺はここでな」
「え!?行っちゃうの?」
背を向けて去ろうとするヴァンにアッシュは目を見開く。
「俺はある奴を探している最中なんだ。そして全てのイレギュラーを倒すまでは俺の旅は終わらない。他にもあるらしいモデルVの破壊まで目的に加わっちゃったしな」
「そっか…」
助けてくれた恩人がいなくなることに少々の寂しさを感じるが、ヴァンが微笑みながら振り返った。
「でも、また会えるといいな。」
「何時でも会えるよ!アタシはいつか一流のハンターになるんだから!もしかしたらミッションで会ったりしてね!!」
「そうだな…成長した君と会えるのを楽しみにしてる。それからアッシュ、戦闘中にはあまり目は閉じない方がいいぞ。隙が出来るからな…一流のハンターに…なれるといいな!」
「勿論!世界中のどこにいてもアタシの名前が聞けるようにしてやるんだから!」
「ははっ!それは楽しみだ!頑張れよ!!」
ダッシュで移動し、この場を去っていくヴァン。
彼女は宣言通りに数年後に凄腕のハンターとして連合政府・レギオンズにも噂されるほどのハンターとなるのであった。
そしてイレギュラー狩りの他にモデルVの破壊も加わることになった旅だが、ガーディアンベースへの通信も忘れずにした。
「あ、プレリー…俺なんだけど…」
『ヴァン!もう少し連絡頻度を上げなさいよーっ!』
エールの怒声に通信を切ろうとしたヴァンだが、それを何とか堪えて内容を話す。
『エール、落ち着いて…それよりどうしたのヴァン?』
「プレリー、実は今日のイレギュラー狩りの最中にハンターキャンプに寄ったんだけど…ハンターキャンプの地下でモデルVを発見した」
『何ですって!?』
「プレリーも言ってたろ?ラグナロクの破片は世界中に降り注いだって……だからいくつかあっても不思議じゃない。俺は旅の途中でモデルVを発見したら破壊する。そっちも見つけ次第頼んだ」
『…分かったわ、でもヴァン…あなたも無理しないでね』
「分かってる。それじゃあ、エール…そっちは任せたぞ」
『分かってるけど…ヴァンももっと連絡頻…』
エールの小言が続きそうだったので通信を切って、ヴァンは旅を続けるのであった。
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