第四十二話 灰色の少女
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なは元気かな?後輩のみんなはちゃんとしたバイクに乗れてるのかな?先輩ケチだしなー)」
ガーディアンベースで夜勤勤務していたジルウェがくしゃみをしていたりするなどヴァンは知る由もない。
翌日の朝、出発の前に周辺にイレギュラーがいないか見ていたヴァンだが、バスターとは違う銃声を聞いてそちらに向かうとアッシュが小石を積み上げて作った的に片手で構えたレーザーを向けていた。
「えい!」
引き金を退いてショットを撃っていくが、弾は的に当たるどころか掠りもしない。
「特訓か」
「あ、ヴァン!!」
「いきなり呼び捨てかよ…俺、一応君より年上なんだけどな…それにしてもこんな早くから特訓なんて頑張るな」
「そりゃあアタシは一流で世界一のハンターになるんだからこれくらい当然!でも全然当たらない…」
自分のレーザーを睨むように見つめるアッシュにヴァンは苦笑した。
「貸してみろ」
アッシュのレーザーを借りて的に向けて引き金を引き、一発一発を的確に的に当てて粉砕していく。
「う、うわあ!同じ銃なのに何でこんなに違うの!?」
「レーザーはバスターより出力が強いから反動も強い。君の力じゃまだ完全には扱えないんだ。撃った瞬間に腕がブレてたからそれじゃあ的に当たらない。もう少し力が付けば当てられるようになるさ」
「そっか」
レーザーを返すとヴァンは自分のバスターを取り出した。
「(モデルOのこのバスターってプレリーから聞くとプレリーのお兄さんがモデルH達のオリジナルと戦っていた数百年前の戦争時よりも大昔の武器なんだよな…それなのにまだまだ現役で使えるってこのバスターを作った奴って何者なんだ…?)」
「何その古いバスター?」
「数百年前の戦争よりも更に大昔の時代からあったバスターらしい」
「骨董品じゃん!!売れば高値で売れそう」
「止めてくれ」
数百年前の骨董品と言うことで目がゼニーになっているアッシュからバスターを庇うヴァン。
そしてアッシュから目的地を聞いて、大体の位置を知っているヴァンはアッシュを背負ってダッシュ移動をする。
「大人達が乗るマシンより速ーいっ!」
ハンター達が乗っているマシンより速いことにアッシュはまるで遊園地のジェットコースターに乗っている気分になる。
「そりゃ良かった」
本気を出せばもっと速いスピードを出せるが、アッシュを背負っているのでそうはいかない。
しばらくしてハンター達の仮のハンターキャンプを発見した。
「あれだな、後は帰れるよな?」
「うん、ありがとヴァン」
ヴァンの背中から下りると、アッシュは楽しそうに笑いながら礼を言う。
「別に構わない…」
ヴァンが言い切る直前にハン
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