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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
どうやってあたしは、生きていくか
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が歩いてるのが気になってなぁ。」
にやにやしながら近付いてくる男。
あたしを見、そして香子の身体を下からなめ回すように見る。
「そう、俺達はボディーガードさ。かよわい女の子だけじゃ、この先大変だからな。それに…」
背後に気配を感じ、咄嗟に振り返る。
「そんなんじゃ!俺らみたいな悪い人達にやられちまうからなぁッ!」
振り下ろされた鉄パイプをぎりぎりかわし、あたしは香子をかばうようにして両手を広げる。
「なに?…あんたら。」
「ここまですりゃわかんだろ?命が欲しけりゃてめぇら二人、ここで服脱いで裸になりな!」
「…。」
あきれた。
要は溜まった欲望を発散したいだけだ。
そういったことしか考えられないから、男は嫌いだ。
「香子。」
「は、はい…!」
「下がってて。あたしが何とかするよ。」
サーヴァントに任せればいいのでは?と思うかもしれない。
だが香子はキャスタークラス。前に出て戦うのが不得手なクラスと聞く。
だからここはあたしがなんとかするしかない、
それに、
「あんた達程度…あたしで充分だっつの!」
こんな薄汚い奴らにわざわざ、香子が戦う必要はない。
「てめぇ!後悔させてやらァ!」
「うるさいッ!」
さっき後ろから襲ってきた男が再び鉄パイプを振り上げる。
バカ。あたしがただのかよわい女性だと思ったか。
「隙だらけなんだ、よっ!!」
「ぐほぉ!?」
無防備な鳩尾にまずは蹴りを一発。
男は変な声を上げ、鉄パイプを落としてお腹をおさえてうずくまった。
「こいつぅ!」
後ろから二人。
どいつも手にはナイフ。
真っ向から挑んでは怪我はまぬがれない。
なのであたしは、
「待てェ!」
走った。
逃げたわけじゃない。
走った勢いをそのままに、ビルの壁を蹴って飛び上がる。
そのまま呆気にとられている男二人の間抜け面に向け、回し蹴りをおみまいしノックダウンさせた。
「へへ…つーかまーえたっ?」
「っ!」
相手を倒し、僅かに油断していたのが仇となった。
後ろから来ていた男に気付かず接近を許し、後ろから羽交い締めにされる。
「この…っ!離せ!」
「へへ…久し振りの女のカラダだぁ…。まずは胸を…あれ?」
服の下から手を入れられ、まさぐられる。
のだが男は何かを確認するかのように胸を二、三回触ると、一瞬拘束を緩めた。
「胸がない…?てめぇまさかおと…」
「女だァ!!!」
そのとぼけた顔に全力の肘打ちを食らわせる。
鼻血が出た?いいぞもっと出せ。
「胸だけが!女の!全てと!思うなァ!!!」
「ひっ!わ、悪かった!!やめてくれぇ!!」
蹴り、倒し、何度も踏みつける。
そしてトドメに
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