第七話「LARGE再び」
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用のガトリング式機銃GX05ケルベロスを構えてカラスロイドを真横から射撃。1秒ごとに30発も放たれるその脅威の連射に見舞われ、カラスロイドが竜巻兼衝撃波を発生、放てる左腕は吹き飛んでしまった。
「なッ!?」
マイルドや滝ライダーもそれぞれの武器で応戦し、カラスロイドの動きを止める。
「キサマらぁ――仮面ライダーでもない分際で、何者だ!」
ただの人間ごときが戦闘員を殲滅し、怪人をライダーと共にここまで追い詰めるなどあり得るはずはない。
しかし、そんなカラスロイドにG3Xを纏う氷川は堂々と叫んだ。
「――ただの人間だ!」
「馬鹿にしてッ……ぐぉ!?」
そんなカラスロイドの腹部をアギトのストームハルバードの先が貫き、さらに足のモモ裏をナハトのクナイが突き刺して動きを完全に止めだした。
「今だッ! 最後はお前が決めろ雷羽!!」
ナハトの叫びに俺は地面を強く蹴り上げて宙へ飛びあがたった。
身体を宙で歯車のようにバク転しだし、カラスロイドの頭上へ降下する。回転するその勢いによる渾身の踵カラスロイドの頭部へ振り下ろした。
「ライダー大車輪踵落とし!!」
こうして爆発と共に戦闘は終わった。
カラスロイドは上半身が吹き飛んで下半身だけが地面に横たわっているだけになっていた。
「ライダー!」
トレーラーへ戻るラージたちを壮太は呼び止めた。
「……?」
彼の元へ振り返るラージ。
「――ありがとう、ライダー!」
そんな笑顔を見せる壮太にラージは再び力強くサムズアップを向けた。
「ありがとう!」
「ありがとう――」
「本当に、ありがとう!!」
すると、壮太に続いて周囲の人々も彼らライダーへ感謝の言葉をかけだした。
そんな光景に周囲や、滝ライダーに片腕を担がれた朱鳥もそのほほえましい光景に笑みを浮かべた。
壮太はラージの元へ駆け寄ってくる。
「名前……なんていうの?」
「俺は――」
少年の元へ背を掲げめて、その彼らを守り来た手でその幼い頭を撫でながら答えた。
「ラージだ、仮面ライダーラージ」
「ラージ……」
どこかで聞いた覚えのある声に反応する壮太であるが、しかし大好きな仮面ライダーが目の前で触れ合ってくれたことに今は興奮していた。
「ありがとう、壮太君が応援してくれたおかげで怪人を倒すことができたんだ。本当に、ありがとう――」
「ぼ、ぼくは……」
照れ臭くなる壮太だが、そんなぽっちゃりな少年を白いマフラーが揺れるアーマーの胸へ優しく大きな両腕が包むように抱きしめた。そこから伝わる優しさとたくましさは、まさに誰かのために戦う「正義」を目指す一種の仮面ライダーの人間味あふれた温もりであった。
「この先も怪人と戦うために俺も頑張るから、壮太君も決
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