第七話「LARGE再び」
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突しあうも、一段分があるストームハルバードの後方より切りかかるもう片方の刃がカラスロイドの胸を斬り透けた。
「ッ!」
一発のダメージはそこそこだが、それを連撃で食らえば痛手になる。
「くらえっ!」
さらに背後から回り込んだナハトのクナイがカラスロイドの背を直撃した。アギト同様になんとも鋭い斬りこみだ。つかのまに、隙を与えずアギトのストームハルバードの斬りこみ、そしてまたナハトが後方左右からの素早い連携攻撃に見舞われてしまう。
鋭く、素早い斬りこみにカラスロイドは次々と体の至る個所から発する火花とダメージに突然の苦戦を強いられる。
「ぐぅ――調子にのるな……!」
「雷羽、いけぇ!」
「なに!?」
弾の合図と同時に、カラスロイドの背後から凄まじい威圧感と殺意が襲い掛かる。
「ライダーパンチッ!!」
カラスロイドの腰をラージ渾身の拳が直撃した。そのダメージは当たり所が悪ければ一撃で葬られるだろう。
「ぐあぁ――!!」
その勢いはすさまじく、背後から殴りつけられたカラスロイドはその勢いのあまりに目の前の電話ボックスへ後から衝突した。
「ぐ、うぅ……!」
全開した電話ボックスの場所からよろめきながら立ち上がるカラスロイドに、ふたたび三体のライダーが襲い掛かる。
「ライダー共がぁ――」
カラスロイドは背中の黒い翼を思いっきり広げ始めた。
そんな奴に向かって、ストームフォームのアギトは両手に構えるストームハルバードを左右交互に円陣を描き始めた。
高速で回転するハルバードから生じる風はカラスロイドのボディーに凄まじい風圧を与え、その圧力は怪人である自身の動きを封じ込めたではないか。
その風で動きを封じた自分をその薙刀で斬り裂こうという戦法だろう。その戦法はカラスロイドのデータには既に取得済みであった。
いいや、ショッカーでさえライダーと戦うにつれて数あるライダーから戦闘データを記録して、それを研究しつづけては怪人を強化している。
そう、強化しているからこそ……
アギトがストームハルバードでいざ斬り裂こうとした寸前のことだ。
「……ライダー共が調子にのるなぁ!!」
刹那、カラスロイドは自らが起こした竜巻に覆われて、トドメをさそうとするアギトを外部から竜巻が作る風の壁で弾き飛ばしたではないか。
「うわっ!?」
突然に火花と共に弾き飛ばされるアギトと、そんな彼の元へナハトが駆け寄った。
「ライダーごときがショッカーの怪人を甘く見るなぁ!!」
竜巻から次々に撃ち放たれる目に見えない衝撃波は、ナハトやアギト、そしてラージを吹き飛ばし、戦闘員を全員倒したG3Xとマイルドを纏う氷川と一条、そして滝ライダーにもふりかかった。
「ぐあぁ――!」
G3X以上に耐久率の低い
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