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ヘタリア学園
第四百六話  ロシア流ドキドキ愉快

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第四百六話  ロシア流ドキドキ愉快
 ネタ要員二人はこんな有様ですがロシアはといいますと。グリーンですがここで大きな問題点がありました。
「グリーンって確かドキドキ愉快だったよな」
「ああ、その通りだ」
 イギリスとフランスがそこを指摘します。グリーンは明るくていい子なのです。少なくとも黒さは全然ないキャラなのです。
「それで何で御前がグリーンなんだよ」
「ドキドキ愉快なんだぞ。わかってるのか?」
「勿論わかってるよ」
 素朴な笑顔で二人の声に答えます。
「僕だってわかってるよ。ドキドキ愉快だよね」
「ああ。それでどうなんだよ」
「できるんだよな」
「まずはポーズね。ドキドキ愉快」
 ポーズを取りますがそれは結構さまになっています。にこにことした笑顔もいい感じです。
「どうかな?」
「ポーズはいいな」
「それでどういう愉快なんだよ」
「うん。それはね」
 ここでたまたま通り掛ったラトビアをちらりと見ます。そのうえで小声で呟きます。
「コルコルコルコルコルコル」
「うぎゃあああああああああっ!聞きたくない言葉が何処からか!」
 ラトビアのトラウマを見事につきます。
「シベリア、スターリン、ロマノフ」
「うわあああああああああああっ!!」
「ちょ、ちょっとラトビア!!」
「ラトビア!ラトビアァアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーッ!!」
 トラウマで泣き叫びだすラトビアとその彼を必死に止めるリトアニアとエストニア。さながら地獄絵図のようです。ロシアはその有様を見てからにこりと笑って二人に言います。
「こういうドキドキ愉快なんだけれど」
「・・・・・・わかりたくねえけれどわかったよ」
「っていうか御前本当にヒーローか?」
 その点においては二人よりも疑問なロシアでした。けれどロシア流ドキドキ愉快がどんなものかだけはよくわかったのでした。


第四百六話   完


                          2008・10・20

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