第四百五話 ネタ要員二人
[8]前話 [2]次話
第四百五話 ネタ要員二人
かくして見事イエローとブラックになった二人ですが。はっきり言ってそれが凄い不満だったりします。当然と言えば当然ですが。
「まあライダーの方のあのジンジンロックよりましか?」
「っていうかあいつはさっさと無残に死んでしまえよ」
何気に何でも他人のせいにする暴力野郎が嫌いなイギリスです。そんな人間は誰にも好かれないのは当然ですけれど。
何はともあれ二人が出て来るといつも子供達の笑いが出るようになっています。しかも正面から思いきりからかってきます。
「またブラックの生え際凄いことになってるね」
「だからそのポーズ似合わないよ」
「何で俺達が出るとこうなんだ?」
「他の三人だとそうはならねえのによ」
「だってブラックじゃない」
ふてくされる二人にロシアが言います。
「この配役だとブラックがネタ要員なんだから仕方ないよ」
「じゃあ俺は何なんだよ」
そう言われても納得できない立場なのがイギリスです。
「何で俺までネタ要員なんだよ」
「ヒロインの位置なのにヒロインじゃないからだよ」
言われてみれば確かにその通りです。
「それにスマイル満開のあのポーズよ」
「ちっ、やっぱりそうかよ」
「それが嫌ならライダーなんてどう?」
さりげなく黒い世界にイギリスを誘います。
「ほら。あの似非関西弁使っていて今凄いやさぐれてるあの」
「あいつはもう死亡フラグビンビンに立ってるだろ?っていうかあいつは死んでくれ」
今一番嫌いなキャラを話に出されてさらに不機嫌になるイギリスでした。普段は紳士になろうとしていますがどうしてもネタ要員になってしまっています。
第四百五話 完
2008・10・20
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ