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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
ヒロインショーで姉と握手/エンターテイナーディテクティブ
[前書き]

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同時刻。

「今まで…お世話になりました。」

『蜘蛛の糸』
そこには看板娘"だった"マキが店長の京子さんとそのサーヴァント、ジェームズ・モリアーティに別れの挨拶を告げているところだった。

「寂しくなってしまうネ。」
「はい…勝手なことなのは分かってます。でも僕は」
「いいのよ。引き留めるようなことはしないから、胸を張っていってらっしゃい。」

手には大きめな鞄を持ったマキは、今までお世話になった二人に深々と礼をする。

次はどこに行くのか。
アテはない。目的もない。
強いて言うならば大切な人を探すこと。
そして、憎きあの財団を例え一人だけだとしても潰すことだけ。
勿論、二人にはそのことは一切伝えていない。
モリアーティは何度か聞き出そうとしたことはあるものの、その度にマスターである京子さんに止められていた。

さぁ、この町ともおさらばだ。
そう思った時である。

「ん?」

ドアの開閉を伝えるベルがなった。
つまりは誰かがこの店に入ってきたことを知らせる。
しかし今は昼前。
あいにくbarを経営するのは夕方からだ。

「Closeの文字が読めなかったのだろうネ。ちょっと見てくる。」

そういい、モリアーティが向かうが。

「え?キミ、なんだね!待ちなさい!」
「邪魔するヨ。」

来客はモリアーティを押し退け、なんとカウンター内にずかずかと入り込んできた。
もしかして強盗かもしれない。
とりあえず残された二人はカウンターへと来てみる。
するとそこには、

「強引なお客さんね。誰かしら?」
「あんたが店主かい?ちょいと聞きたいことがあるのサ。」

やってきた来客が気になり、マキは物陰からそっと覗き込む。
彼女にとってそれが、とても聞き覚えのある声だったからだ

「"マキ"っていう情報屋は、どこだい?」



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