疾走編
第三十一話 帝国領潜入
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う…」
791年5月20日19:00 フェザーン星系、フェザーン、フェザーン宇宙港 「ホテル・マグダフ」
マイケル・ダグラス
「中々普通のホテルじゃないか。宇宙港に隣接っていうから、もっとひでえ宿を想像してたんだけどな」
「中央街区は遠いけどな。せっかくフェザーンまで来たってのに、フェザーン女にもお目にかかれねえんじゃ来た意味がありませんよ。大隊長、当然行きますよね?中央街」
「お前らだけで行ってこい。俺は用事が出来た。何か、なんて聞くんじゃないぞ」
全く、少佐は手が早え。しかし、お相手は誰なんだ?入管にはババアしか居なかったし……あ!このホテルの受付嬢か!確かに少佐の好きそうなタイプだったな…
「皆さん…好き勝手するのは構いませんが、とりあえず部屋に荷物を置いたら、一九一五時に私の部屋に集合してください」
ヤマトの奴、真面目か!
5月20日19:10 フェザーン宇宙港 「ホテル・マグダフ」 ヤマト・ウィンチェスター
今回集まってくれたローゼンリッターの連中って、仕事の出来る人達なんだよな。でも仕事の出来る人達ってアクが強いんだよな。連隊長のリューネブルクからしてアクいが強い男だし、部下も同類だ。板挟みのヴァーンシャッフェも苦労するよな…
「エリカ、皆とちょっと仕事の話をするから。済まないね」
「済まないなんてそんな…。でも私も聞いてしまって構わないんですか?」
「構わないよ。君には俺がどんな仕事をしているのか、ちゃんと知っていて貰いたいしね」
「船の中でも少し話して下さったけど、本当に危険はないの?」
「多分、大丈夫だと思うよ。マイク達はちょっと危ないかもしれないけど。彼奴等は危ない事が大好きだから、ちょうどいい」
「そ、そうなんですか?」
「そうなんだよ。考えてもみてごらん?フェザーンはまだいい、彼等は明日帝国内に出発するんだよ?そんな任務に『楽しそうだな』なんて言って手を挙げる連中なんだ、頭オカシイだろ?まあ俺は助かるけどさ」
「た、確かにそうですね…」
5月20日19:20 フェザーン宇宙港 「ホテル・マグダフ」 ワルター・フォン・シェーンコップ
ヤマト・ウィンチェスター。マイクの同期。
“俺の命を預けられる奴です”
と、奴は言っていた。
ウィンチェスター大尉は例の『エル・ファシルの英雄』を助けて一緒にエル・ファシルを脱出している、とも聞いている。確かに連隊長の言った通り、英雄の与党に恩を売るのも悪くない、そう思って今回の任務に参加したが、果たしてどんな事になるやら…。しかし、俺はてっきり連隊長が自ら参加するのでは、と思ったが、当てが外れたな。
”シェーンコップ、面白そうな任務だ。ダグラス大尉同様、俺も貴様を推薦するが、どうだ?“
“面
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