第四百四話 ヒロインじゃありません
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第四百四話 ヒロインじゃありません
フランスがブラックでイギリスがイエローなわけで。イエローというと。
「ダンスの時の腰か?」
「ああ、それは魔法の場合だから違うよ」
アメリカから説明がしました。
「君の場合はスマイル満開だから」
「おい、じゃああれかよ」
スマイル満開と聞いてすぐにわかりました。
「あの決めポーズかよ」
「そうだよ。ああ、いざっていう時は鹿児島の言葉で頼むよ」
イギリスにとって過酷な注文が続きます。
「ミニスカートはないから安心していいから」
「当たり前だ。しかしあのポーズかよ」
どんなポーズなのか知っているからこそ余計にブルーになります。イエローなのにブルーでした。
「あれはな。かなりな」
「やってみる?」
「・・・・・・やりたかねえ」
本音そのものでした。
「あのポーズだけは。かなりな」
「大丈夫ある。そのうち馴れるあるぞ」
「御前はブルーだから言えるんだろうが」
とにかくかなり嫌そうなイギリスです。けれど作っている料理はひそかに滅茶苦茶甘くさせています。何気に乗っているのかも知れません。
「とにかくだ。あれをやるとだ」
それで実際に掛け声つきでやってみると。
「あはは、イギリス恥ずかしいよね」
「っていうか男があのポーズするなって」
「眉毛も剃れよ、スマイルきめえよ」
「・・・・・・この連中にマシンで体当たりしていいか?」
「子供に攻撃したら正義のヒーローじゃねえだろうが」
子供に思いきり馬鹿にされてうんざりとした顔になるイギリスに言うフランスでした。何気に彼もハンドルに手がいっていますけれど。
第四百四話 完
2008・10・19
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