第8章:拓かれる可能性
第246話「想定を上回れ」
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にルフィナが攻撃する。
その上で、確実にカウンターを対処できるようにし続けているだけなのだ。
「……初撃は司が決めなさい。直後に、奏が肉薄。後詰めに葵よ。私はそれを援護するように矢を放つから、まずは前衛と後衛の状況にするわよ!」
「了解!」
椿の合図と共に、司から極光が放たれる。
極光はそのままミエラと優輝の間に着弾し、砂塵を巻き上げる。
元より当たるとは思わなかったために、目晦ましに留めた。
……そして。
―――“Delay-Orchestra-”
「シッ……!!」
砂塵の中から、奏が仕掛ける。
音を置き去りに、二振りの剣と化したエンジェルハートで斬りかかる。
同時に、ミエラとルフィナは戦線を離脱していた。
帝の援護に向かったのだろう。
「ッ!」
最初から全力に近い速度だった。さらには受け流しにくいように同時二撃だ。
それを優輝はあっさりと両手で受け流し、蹴りのカウンターを繰り出した。
幸い、ミエラの影響で反応速度も上がっていたため、躱す事に成功する。
―――“Hand Sonic”
「はぁっ!!」
身を捻ると同時に、エンジェルハートを待機形態に戻す。
同時にハンドソニックを展開して再度斬りかかる。
さらには、後続の葵も挟撃の形で斬りかかった。
「ッ……!」
一見すれば、挟撃も兼ねた三つの同時攻撃だ。
通常ならば、二本しかない腕で三つの攻撃を同時に捌く事は出来ない。
「くっ!」
だが、優輝は葵の攻撃を奏の攻撃に当てるように受け流す事で対処してみせた。
もう片方の攻撃も受け流し、そのままカウンターの蹴りが奏に迫る。
身を捻りつつ移動魔法を併用し、ギリギリで攻撃を躱した。
「っと……!?」
「ッ、なら……!」
追撃が来れば、奏は躱しきれなくなる。
そんな奏をフォローするように椿の矢が放たれたが、逆に利用された。
矢は受け流され、葵の体勢を乱すように着弾する。
それを見て、単純な矢ではむしろ危険だと判断し、細工した矢を放った。
「ちっ……!」
「『司!接触と同時に炸裂するようにしなさい!でないと、受け流されるわ!』」
「『わかった!』」
接触と同時に任意で爆発する術式を編み、それで攻撃する。
優輝はそれを見抜き、受け流す前に創造魔法の剣で撃ち落とした。
司にも同じするようにいい、司も似たような魔力弾で牽制し始めた。
「(司はかなり手一杯のようね……。ジュエルシードがないのだから、当然と言えば当然……その分は、私が補わないと)」
四人分の身体強化魔法に加え、遠距離から
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