第二百四十七話
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第二百四十七話 いい肌
梨花は家で母に肌について聞いた、具体的にいい肌とはどういうものかと聞いた。すると母はこう言った。
「やっぱりすべすべとしてね」
「すべすべなの」
「そして触り心地のいい」
「そうしたお肌がいいのね」
「そうよ、一番いいお肌は」
それはとだ、母は梨花に話した。
「もち肌ね」
「もち肌?」
「文字通りお餅みたいなお肌よ」
娘に笑顔で話した。
「こうしたお肌がね」
「一番いいの」
「きめ細かくて」
「きめ細かい?」
「ざらざらしていなくてすべすべしてるの」
「今すべすべって言ったけれど」
「そうしたお肌のことよ」
きめ細かいとは、というのだ。
「それでお餅みたいなのよ」
「お餅みたいなの」
「触り心地がよくて」
またこう言った。
「それで伸びるのよ」
「お餅みたいに」
「掴んで引っ張るとね」
「そうしたお肌が一番いいのね」
「梨花ちゃんや梨名ちゃんは最初からそうよ」
二人共というのだ。
「姉妹でね」
「そうなの」
「二人共多分お母さんに似たのよ」
「お母さんに」
「お母さん昔からお肌はいいって言われてるの」
「そうなの」
「お父さんにもね」
笑って夫、梨花達から見れば父の名前も出した。
「そう言われてるのよ」
「お父さんにも」
「そう、きめ細かいもち肌で」
母は梨花にさらに話した。
「白いってね」
「そういえばお母さん色白ね」
「別に色黒が悪い訳じゃないけれど」
「色白もなのね」
「お肌にはいいって言われるのよ」
「そうなの、ただ」
ここで梨花は言った、考える顔になってそのうえで母に話した。その話すことはかなり重要なことであった。
第二百四十七話 完
2020・3・19
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