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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
ふたりは水着A/サバゲーマーとお姉ちゃん
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るほど。」

スポンサー契約を持ちかけてきた葛城財団。
いくつもの町を復興させたり宗教施設に多額の資金提供をしている慈善団体。
だが後で知ったのだが彼らはまず、サーヴァントはいないかと聞いてくる。
いなければそれなりの資金しか出さない。
そしていれば、そのサーヴァントの身柄を条件に多額の資金をくれるとかなんとか。

そして、問題はここからだ。

「そこからです。嫌がらせが始まったのは。」
「要はやつあたりかよ。」

契約を断った後日、彼らからの営業妨害が始まったのだという。
今日のようにショーへの乱入。
さらには贈り物にジャンヌを渡さなければいずれ不幸な目にあうとかいう呪いの手紙を送りつけたり、トドメに財団の職員達が会場入り口に並んで立って客が入らないようにしたこともあったという。

うん。完璧な営業妨害だわ。逮捕案件ですわ。

「何があってもジャンヌは渡さない…いや、渡せないんだ。ジャンヌは僕の…僕の大事な」
「お姉ちゃんですか?」
「そう…お姉ちゃんだから。って違う!!」

ほらお姉ちゃん来たぞ。

「それにイルカショーだってやめるわけにはいかない。この世界にいる子供達のためにも、それは絶対にやめちゃいけないんだ。」
「子供…か。」

世界が崩壊し、この世は弱肉強食の世界へと戻った。
そんな中で弱者は何か、
答えは簡単だ。子供だ。
そして子供達は常に不安と恐怖にかられている。
無事に過ごせるのかという不安。いつ死んでもおかしくないこの世界に対する恐怖。
そんな子供には厳しすぎる世界に対してこの弟くんは、子供達のための安らぎを与えられる場所、つまり"娯楽施設"をつくってあげたわけだ。

「自分のやりたいこと…とはいかないけどやらなきゃって思った。こんな世界に放り出されて、子供達はきっと泣いてる。だから一人でも多く、泣いてる子達を笑顔にさせてあげられたらなって思ったんだ。」
「それが、嫌がらせを受けてもイルカショーを続けていられる理由なんすね。弟くん。」
「うん、そうなんです。それと弟くんじゃないです。」

そんな理由と熱意があったのな。
ったくよぉ…弟くんの真っ直ぐな思いにやられたわ。
金欲しさに依頼を請け負った自分が恥ずかしいね。まぁちょっとだけど。

「はい弟くん、あーん。」
「いやあの、ちょっと待って。」

そんな真面目に話す弟くんに、スプーンが近づけられる。

「待ってってば。今話してるから。それに自分で食べられるよ。」
「いいえ!それはいけません。こうやってお姉ちゃんがあーんして食べさせなければお姉ちゃんの愛が生きて腸にまで届かないんですよ!?」

なんすか、お姉ちゃんの愛って乳酸菌なんすか?

「とにかくいいから!それに恥ずかしいし…。」

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