第四十話 誓いを果たす時
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タシ達の力は…たくさんの犠牲の上にある物だって…けど…受け継いだのは力だけじゃない…ライブメタルを作った初代司令官のプレリーのお姉さん。アタシ達を見守ってくれていたジルウェとプレリー…それにガーディアンのみんな…この世界を守って欲しいって想いもみんなはアタシ達に託してくれたんだ…!…だからアタシは………みんなを守りたい…!…だってアタシ達には…みんなに託された物がある。母さん…アタシはヴァンと一緒に戦うよ…!みんなの大切な物のために……!)」
着地と同時にエールが変身を解除したことでダメージが特に酷いモデルH達はガーディアンベースへ運ばれていったが、モデルXとモデルZは少し無理を言ってこの場に残してもらった。
「…………」
「随分と上機嫌だなモデルX?」
表情がないために分かりにくいが、モデルXの纏っている雰囲気が普段よりも明るい気がしたモデルZは彼の隣に浮かぶ。
「うん、モデルZ…人の力は凄いんだね。僕達のオリジナルの宿命すら打ち破ったんだから…オリジナル達が存在していた時代に比べれば確かに今の人間やレプリロイドは弱いかもしれない…でもだからこそ人に手を差し伸べる強さをこの時代の人々は持っているんだろうね」
「だが、これからあいつらには長い戦いが待っているぞ。モデルVを作った男の存在もあるからな」
モデルVを作った男の所在が一切分からないため、見つかるまでは気を抜くことは出来ない。
「うん、でも僕は信じてる…彼らならきっとモデルVを作った人物にも勝てるってね」
「…フッ、お前らしい根拠のない甘ちゃんな言葉だな」
「そうかもね、でもさっきの奇跡を見たら彼らならどうにかしてしまうんじゃないかって思ってしまうんだ」
「……そうだな、例え個々の力は弱くとも多くの力が集まれば決して勝てないことはない…それを実感させられた戦いだった」
モデルZに蓄積されたデータを検索してもこのような奇跡を起こした戦いは存在しない。
昔のオリジナル達の存在していた世界には存在しなかった強さがこの時代にはある。
「運命に立ち向かい、未来を切り開くのがこの世界を生きる者全ての戦い…俺達に出来ることはそれをサポートすることのみ」
「うん、そうだね」
人類とレプリロイドを、そして信念を貫いて戦い抜いた英雄二人を基にしたライブメタルは騒ぐ仲間達の姿を優しく見守っていた。
そしてヴァン達から離れた場所でプロメテとパンドラが結果を見届けていた。
「やっぱりセルパンでは勝てなかったわ」
「ふん、所詮はモデルVの操り人形だ…だが、面白い物が見られた。モデルOとモデルZXの究極の力…あの男も警戒せざるを得ないだろう……それに次がある」
「ええ、モデルOとモデルZXの覚醒したモデルVをも一
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