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ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第四十話 誓いを果たす時
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来れば後輩にはしっかりと整備された最新のバイクやら設備で仕事をやってもらいたいものである。

「お前達は結局そこなのか…」

呆れながらやってきたのはケチな先輩こと、ジルウェであった。

「そりゃそうだろ先輩?先輩のケチのせいで俺達は本当に苦労したんだからな」

「オンボロのバイクに乗せられていつ壊れるか分からなくてビクビクしていたアタシ達の心労は計り知れないわよ…」

「むっ、それを言ったら俺だってお前達に言いたいことがあるぞ?仕事の依頼主にタメ口を利くわ、俺の注意も聞かずに突っ走るわ。言いたいことなんてたくさんあるぞ!!」

「「こっちだって!!」」

「あーあー、何やってんだろあの三人…」

三人の子供染みた口論をシュウは呆れた表情を浮かべながら見つめていた。

「ヴァン!エール!ジルウェさん!シュウ!」

「「プレリー!?」」

プレリーの四人の名前を呼ぶ声に反応した四人が一斉に振り返ると、そこにはガーディアンのメンバーと共に迎えに駆け付け、四人…正確には一人の元へと涙を流して時折転びそうになりながら駆け寄ろうとしている。

「ヴァン、行ってあげなよ」

エールに背を押されたヴァンはプレリーの元へ向かうと、プレリーは勢い良くヴァンの胸に飛び込んだ。

「おっと」

「ヴァン!もう…あなたは…本当に心配かけて…」

「悪かった…でも約束は守ったぞ…あ、もう一つあったな。ただいま、………………」

プレリーの耳元に顔を近付けて囁いた。

たった五文字の単語。

それは彼女が“プレリー”となる前に初代司令官の“お姉ちゃん”に名付けてもらった彼女の本名。

それを聞いたプレリーは綺麗に微笑んだ。

「お帰りなさい…ヴァン」

「ああ…この戦いで俺はたくさんのことを知った…モデルVを作った奴の血が俺に流れていたってそんなこと関係ない…俺には…守るべき物がある。守ることの出来る力がある。プレリー、俺は戦う…俺が信じる物のために……!」

「ええ…あなたなら、きっと守れるわ…私もあなたを支えるから…あなたはあなたの信じる道を進んで」

微笑み合う二人を見たエールはジルウェの腕を掴んでモデルHXに変身すると、ジルウェの腕を掴んで大空へ飛翔した。

「お、おいエール!?いきなり……!?」

ジルウェの腕を引っ張って自分の真正面になるようにすると、エールはジルウェの胸に顔を埋めながら、彼に助けられた十年前から育んできた想いを口にした。

「ジルウェ………アタシね…ジルウェのこと…」

続きの言葉は突風で掻き消されてしまったが、降りてきたエールの表情はとても可愛らしかった。

「(…セルパンが言ってた…アタシとヴァンにはモデルVを作った男の血が流れていて、ア
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