第六話「AGIT?」
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に気づいた。
そして、震えながらその存在の名を呟く。
「か、怪人……!」
刹那、そのISは一瞬の風と共に体を一瞬で八つ裂きに切り裂かれ、肉片に変わって地上へ崩れ落ちてしまった。
「なっ!?」
隣に浮上している僚機はそれに気づいたころにはおそく、自身もまた同じような姿に果て、周囲のISは自身が気づいたころには、己が体がただの肉片に替えられてしまい、ISの部隊は一瞬でカラスロイドの鋭い凶器の刃によって惨殺されてしまった。
「人間の分際で、我らショッカーの前に立ちふさがるなど馬鹿な奴らだ」
しかし、こうもISというハエがうるさく上空や地上を偵察してショッカーとバダンの怪人を捜索しているとなるとやや面倒である。
「まぁいい、今はLARGEを葬ることだけを考えておくか――」
そういうと、彼は蓬町とは違う方向へと進路を変えたではないか。
蓬町では昨日から警視庁より避難誘導が行われていた。怪人とライダーの先頭に巻き込ませないためにも早急に商店街を無人と化したのである。
そんな商店街の入り口に唯一いるのは、雷羽と弾、翔一、滝や一条・氷川率いるG3ユニットである。
その中で滝は黒いプロテクトアーマーを纏い、頭部は髑髏を象ったメットを被り、両手にはG3ユニット御用達のサブマシンガンGM01スコーピオンを二丁両手にしており、その彼の隣にはライダーをベースに開発された強化外骨格のメカスーツG3Xを纏う氷室と、G3システムの量産型であるG3マイルドを装着した一条の姿であった。
「へぇ〜あんな大きな子までがライダーにねぇ……」
彼らの隣に停車している専用機動車Gトレーラー車内の指令ルームより、ユニットメンバーの一人で尾室隆弘という青年はモニターから雷羽の体系を見て、氷川のようなG3装着者や仮面ライダー達に憧れる気弱で影の薄い自分と比較してしまった。
「強化人間という、兵器にさせられた可哀そうな被害者よ。あまり羨む目で見るのはやめなさい尾室君」
そういって彼の隣に立つ女性でこのメンバーの班長を務める小沢澄子はそうやって彼の観察をやめさせた。
「す、すみません――」
「強化人間、か……」
科学者である彼女はそんな仮面ライダーへと体を改造された元一般人から出た善良な強化人間達を被害者という目をむけて同情していた。
ニューヨークから来た帰国子女にしてIQ180という頭脳を持った天才科学者でもある彼女は、ISの開発者である篠ノ之束とは犬猿の同期であった。
彼女はかつて機械として完璧を追求してしまった「G4」での反省を痛感し、人命と権利を重んじつつ今後のGシリーズの開発を続けている一方で、理性的な性質の彼女は宿敵である束の作ったISを酷く嫌っていた。
結局は女性限定の兵器。しかし社会の構造は男
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