第六話「AGIT?」
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力を貸してもらいたい!!」
かつて、アギトと共に戦った戦友で警視庁怪人対策班「SAUL」より仮面ライダーをベースに開発されたメカスーツG3Xの装着者の氷川誠警部補である。滝や一条同様の仮面ライダーの戦友と呼べる人間の一人だ。そんな彼が先輩の一条警部と共にレストランAGIT?へ来店してきたのは単に飯を食いに来たわけではない。
「えぇ!? でも、俺もこの人たちにも協力しないと――」
「それには心配はいらんよ。内容は同じだ」
そういって、一条は持っていた折り目だらけの紙を滝に渡した。
「滝警部、これを!」
渡された紙に書かれていた文通には――
「こいつは、果し合いじゃねぇか! 朱鳥ちゃんを攫ったアイツらの!!」
「なんだって!?」
俺は立ち上がってその文通を受け取って内容を読み上げた。
『明日、蓬町で待っている。約束を破れば桑凪朱鳥の命はない』
「よりにもよって場所が蓬町だなんて!」
朱鳥に連れられたあの商店街の人たちが住む下町。連中はあえてこの場所を指名したというのは、こちらにハンデを付けるためか?
「住宅地をそんな場所に指定するなんて!」
一警察である一条と氷川は、ショッカーの残忍性に怒りをあらわにする。
「ショッカーに卑怯も酔狂もラッキョもねぇよ。奴らは勝つためなら手段を択ばない外道共さ」
ショッカーという組織をライダーたちの次に深く知る滝は、予想通りの予感が的中したようである。
「一条警部、それと氷川っていうG3Xの。勿論二人も協力してくれるよな」
滝の問いに二人は力強く頷いた。
*
後日、蓬町に向かって空を行く一帯の人型のシルエットがあった。体は人の体であるが、背に生えた黒い翼にカラスを象った頭部は人間ではなかった。
ラージにとられた片腕を鋭い刃へ改造したカラスロイドは憎きラージを葬るというリベンジに燃えていた。
「クックック……仮面ライダーLARGE――九豪雷羽! 今日こそがキサマの最後だ」
上空をマッハ3の速度で蓬町へ向かうカラスロイドであったが、脳内のレーダーシステムが後方から迫りくる別動隊の機影を確認した。
――ISか?
うるさい蚊が飛んできたというような様子で彼は面倒だがとその場で浮上して止まった。
すぐにも自衛隊のISが見えて、カラスロイドの周りを虜囲んだ。
「そこのIS、所属と行動を――」
そのISの一人が問おうとした途端、彼女立は一斉に自分の目を伺った。
体は人間のはずが、背には黒い翼が生えて頭部は鳥――鴉の頭になっている。さすがにコスプレでも何でもないし、人間かと疑うほどであった。まるで、日本の某妖怪を思わす姿だ。
さらにもう一人のISは、その目の前の対称がISでもなければ人間でもない人ならざる存在であること
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