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ヘタリア学園
第三百九十八話  スタンドじゃないし

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第三百九十八話  スタンドじゃないし
 リトアニアはポーランドのお家でまた彼と一緒にいます。本当に相変わらずの調子のポーランドはお菓子をつまみながらリトアニアに言ってきました。
「リト、御前最近誰かに怨まれた?」
「えっ、別にそんなことはない筈だけれど」
 相方の今の言葉に少し驚いた顔で応えます。
「何でそんなこと言うの?また」
「最近御前の後ろに何か見えるしーーーーーー」
「ちょっとポーランド」
 今の言葉は正直言ってかなり怖かったです。
「そんな筈ないじゃない。俺が悪霊に取り憑かれてるみたいじゃないか」
「何か時々御前の後ろに怖い顔の女の子いるの気のせい?」
「怖い女の子て?」
「メイドの服着た金髪の女の子」
 ポーランドは言います。
「時々見えるっていうか。怖い顔見えるんだよ」
「誰だよ、それ」
「いや、俺も知らん奴だし」
 いい加減な性格なので他人のことはあまり覚えていなかったりします。
「どっかで見た気もするし」
「誰なんだよ、それって」
 言われてかなり怖い気分になったリトアニアです。けれど彼もポーランドも気付いていないことが一つありました。気付いたらその場でショック死してしまいそうなことを。
 ポーランドのお家の外から二人を怖い顔で見据えて青白い炎を発している女の子がいたのです。その金髪のメイドさんです。果たして彼女は誰なのか。それを知れば二人は本当にショック死してしまうでしょう。世の中知らなくていいことも多かったりします。


第三百九十八話   完


                                      2008・10・16

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