第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第23話 勇美と恐竜:後編
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おあずけにしようと永琳は考えたのではなかろうか。
(ありがとうございます、八意先生)
真意は永琳のみぞ知る訳だが、取り敢えず勇美は心の中で彼女にお礼を言った。
◇ ◇ ◇
そして、勝負は『月の頭脳』の介入によりおあずけとなった訳であるが、当面の目的は果たしただろうと思い勇美は依姫にかけ寄って言った。
「取り敢えず、これで神降ろしの凄さは子供達に伝わったと思いますよ、ほら」
そう言って勇美が目配せをする先には元気にはしゃぎながらこちらに駆け寄ってくる子供達の存在があった。
後は依姫がちやほやされて子供達に神の偉大さが伝わって万々歳であろう。
だが、世の中というのはどこかおかしく出来ているものである。『事実は小説よりも奇なり』とは言い得て妙なのだ。
「勇美お姉ちゃーん! 恐竜さんカッコ良かったよ!」
「また見せてねー」
「花火も綺麗だったよー」
子供達に懐かれているのは依姫ではなく勇美の方であった。
「勇美……話が違っているわね」
「まあ……、ヒーロー番組でも主役ヒーローを食ってしまう敵やライバルっているじゃないですか……」
依姫に指摘されるも、勇美は乾いた笑いを浮かべてごまかすしかなかったのだった。
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