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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第22話 勇美と恐竜:前編
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!」
 勇ましく即興の技名を叫ぶ勇美。それに合わせるように依姫の足下にピシッとヒビが入った。
 そして、そこからマックスがくちばしを中心に身体を回転させながら勢いよく砕いた土を撒き散らせながら飛び出して来たのだった。
「!」
 これに依姫は驚愕する。だが、彼女とてそう易々とは攻撃を通しはしなかったのだ。
「甘い!」
 歯切れ良く言い切ると、依姫は手に持った刀をマックスのくちばしに的確に合わせたのである。
 ぶつかり合う刃とドリル。そこからけたたましい金切り音と共に激しく火花がばら撒かれた。
 このままいけば力は均衡し合い、競り合いは長引いてしまうだろう。だが、この流れに変化が訪れる事となる。
「祇園様よ、私自身に力を貸したまえ!」
 依姫のこの宣言であった。それにより彼女に祇園様の膂力が備わっていったのだ。
「【強符「暴神の力自慢」】!」
 そして行われたスペル宣言。それは依姫が見せた設置トラップ的な用途以外の祇園様の力の使い方であった。
「ふんんっ!」
 依姫は一際力むと、ドリルの猛攻を力任せに刀で弾き飛ばしたのだ。
「ええっ!?」
 今度は勇美が驚愕する番であった。
 それは、優勢に進めていた筈の自分の攻撃が防がれた事に加えて、依姫が同じ神でも違う見た事のない力を見せた事にあった。
 そして渾身の攻撃を見せていたマックスは後方に飛ばされ、大きな音を立てて地面に叩き付けられたのだった。
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