暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第三十九話 ファイナルストライク
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「ジルウェがこんな高級品をあっさり渡してくるなんて…アタシ…やっぱり死んじゃったんだ…」

二人の言葉にシュウとジルウェはガクッとなった。

「お前達は俺達を何だと思ってるんだ…」

「「サボリ魔とケチな先輩」」

「「ぐう!?」」

二人の言葉がシュウとジルウェの胸に深く突き刺さった。

「でも、助かったぜ!!」

「ありがとう、ジルウェ!!」

E缶を一気に飲み干すと、体に力が湧いてくる感覚を覚えた。

そして放たれたビームをヴァンがセイバーで斬り裂き、エールがZXバスターを構えてチャージバスターを放ってセルパンに直撃させた。

「ぐおおおおっ!?」

「よくも好き放題にやってくれたわねセルパン!」

「だけどお前の下らないプロジェクトもこれで終わりだ。この一撃で消し去ってやる」

エールは全てのライブメタルの力を解放するとバスターを構えてオーバードライブを発動し、コードが六枚羽状態となって光輪を背負う。

ヴァンも真のオーバードライブを発動してセイバーを大上段に構えると、セイバーの光刃を巨大化させた。

「お、己ーーーっ!!」

最後の悪足掻きにビームを放つが、ヴァンとエールの表情は平静そのものだった。

「これで何もかも終わりよセルパン!あんたとの因縁は!!」

「消え失せろ!お前が執着していたモデルVと一緒にな!!」

極限までチャージされたエールのバスターとヴァンのセイバーから必殺の一撃が発動した。

「「ファイナルストラーーーイクッ!!!」」

かつてモデルXのオリジナルである青の英雄とモデルZのオリジナルである赤の英雄が古の戦争でモデルOのオリジナルを打ち破る時に使用した最大の必殺攻撃がセルパンに直撃する。

「馬、鹿な…モデルVの力を得た私が!?だが、忘れるな…ライブメタルの適合者である君達には…モデルVを作った男の血が流れている…例え…私を倒したところで…またどこかでゲームの続きが続行されるだろう…!」

「アタシ達に…モデルVを作った奴の血が…!?」

「…だったらその時は、俺達が何度でも止めてやるさ…お前のようにな……」

「みんな、ここはもう保たない!脱出するんだ!!」

モデルXがファイナルストライクの影響で崩壊しかけた部屋を見て脱出を促す。

「ヴァン!エール!乗れ!!」

「ああ!!」

「うん!って、それアタシのバイクじゃない!?丁寧に乗りなさいよ!!」

「少しくらい荒くてもいいだろ!行くぜ!!」

ジルウェとシュウの乗るバイクに乗り込み、ヴァンとエールは崩壊していくセルパン・カンパニーから脱出したのであった。
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