第三十九話 ファイナルストライク
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缶!?そんな貴重な物をどうしてあなたが…」
E缶とは遥か昔から存在する高密度なエネルギーの液体が入った物であり、昔はレプリロイド専用のアイテムであったが、機械化した人間…ヒューマノイドも飲めるようになっている。
「アウターでハンター業をしている知り合いから貰ったのさ、後でこっそりと飲もうとしてたんだけど…二人に使ってやってくれよ」
E缶ならば即座の回復も可能だし、形勢逆転も夢ではないが…ここで一つの問題がある。
「どうやってセルパン・カンパニーにまで行けば…この船はまだ動けないし…」
「なら、俺が行きます。バイクに乗っていけば短時間で着ける」
「ジルウェさん……分かりました…お願い」
「ジルウェさん、俺にも手伝わせてくれよ」
「シュウ!?」
聞き覚えのある声にジルウェが振り返ると、そこにはシュウがいた。
「話は聞かせてもらったぜジルウェさん、悪の親玉を倒すための手伝いに行くんだろ?俺も行くぜ」
「駄目だ!危険すぎる!」
まさか、以前と同じような気持ちで言っているのではないかと思って止めようとするが、シュウの表情はいつもと違っていた
「危険なのは分かってるよ、俺はヴァンやエールみたいに強くないし特別な存在じゃない。でもさ、俺もみんなを守りたいと思う気持ちは一緒だよ。やっぱり俺…ガーディアンに入りたい。あいつらとは違うやり方で戦うって決めたんだ。だから俺にも行かせてくれジルウェさん」
「……分かった。ただし危険だと判断したら逃げろよ」
「おう!!」
ジルウェとシュウはバイクに乗り込むとセルパン・カンパニーへと向かっていった。
そして場所はセルパン・カンパニーに戻り、ヴァンとエールはセルパンの猛攻に何度も吹き飛ばされて地面に倒れ伏していた。
「フフフ…この王を決める戦いは私の勝利だ!」
「へっ…ほんの少し前までモデルOに支配されてたヴァンにボコボコにされてた奴の言葉とは思えねえな。てめえはただダメージで動けねえ二人を嬲ってるだけじゃねえかよ」
「全く同感だな…復活したイレギュラーが貴様を小物と言っていた理由が良く分かった」
モデルFとモデルHが言ってもセルパンは鼻を鳴らすだけ。
「フン、言い残すことはそれだけかね?ならばこの一撃で朽ち果てるがいい!!」
ヴァンとエールに向けて放たれるビームだが、ジルウェとシュウの乗ったバイクが二人に直撃する前に救出した。
「シュウ…!?お前…」
「待たせたなヴァン!こいつを飲め!」
E缶を差し出すシュウにヴァンは疑問符を浮かべた。
隣のエールを見るとエールもまた信じられないと言うような表情を浮かべている。
「…何でお前がこんな高級品を持ってるんだよ…まさか盗んだのか
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