第六章
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「これもまたね」
「そういうものなのね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「夜こうして夫婦の生活があると」
それがあればとだ、琴乃は笑って話した。
「夫婦円満でもあるでしょ」
「そうね、普通に仲良くすることも大事だけれど」
「夜の生活があるとね」
「また違うわね」
「そうよ、旦那さんは浮気しないし」
「私達もね」
「欲求が満たされてね」
そちらのそれがというのだ。
「浮気しないから」
「いいのよね」
「よく変な漫画でチャラいのとかもう如何にも柄が悪いのとか元カレとかね」
「そうしたことってね」
「漫画だから」
そうした漫画のことでというのだ。
「それこそそういうのだけしか長所がないっていうかね」
「何かそうした漫画のキャラって魔法使いみたいよね」
「そうでしょ、麻薬でも分泌してるのかって」
「そんなキャラばかりよね」
「現実にはそんなのいないから」
「本当に漫画よね」
「いい加減でチャラいのなんて」
それこそとだ、琴乃は軽く笑って現実を話した。
「そのうち馬鹿なことしてね」
「人生終了よね」
「悪いのに自分がしてることより悪いことされて」
そしてというのだ。
「闇金の漫画みたいな結末受けたりね」
「タコ部屋とか鮪漁船とか」
「そういうのに放り込まれたり」
極めて危険なそして場合によっては非合法な場所に送り込まれるというのだ、漫画は漫画でもこちらは危険だというのだ。
「内臓とかね」
「そんなお話になるわね」
「急にいなくなってね」
「そうなるのが結末よね」
「そんな小悪党なんてね」
琴乃はまるで石ころについて話す様に美樹に話した。
「そうなるのがオチで」
「中身がない相手なんて」
「ホスト遊びの方がね」
「まだ現実味があるわよね」
「そうよ、けれど実際夜の夫婦生活がないとね」
「私達も浮気するから」
「あるに越したことはないわ」
「そういうことよね」
「そう、じゃあね」
琴乃は美樹に今度は笑って話した。
「赤ちゃん出来てからも頑張ってね」
「子育ても忘れないで」
「そっちもね」
こう美樹に言ってだ、そうしてだった。
琴乃はバナナシェーキを飲みつつ苺ジュースを飲む美樹に今度は子育ての話をした。そうして主婦の話を真剣に話していった。夜の生活のことも含めて。主婦はどうすべきかということを。
部屋着 完
2019・12・17
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