暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
愛娘
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<海上>

皆が集まる食堂へ、息子との語らいを終えたリュカが戻ると、マリーを中心に水夫達が集まり、談笑しているのを目撃する。
この場にビアンカやアルルもおり、マリーの傍らにはウルフも付いているとはいえ、元海賊達に愛娘が囲まれている事に不快感を募らせる。

「マリー…夜更かしが過ぎるぞ!早く寝なさい…」
「ぷっ!!」
普段言った事の無い様な父親らしい台詞を言い、妻に吹き出されるリュカ。
慣れない事は言う物ではない。

「ごめんなさい、お父様。水夫さん達に『幽霊船』のお話を聞いてましたの」
「幽霊船……そんな怖い話を聞いちゃうと、眠れ無くなっちゃうぞ!」
「大丈夫ですわ!ウルフ様が添い寝してくださりますから?」
「え!?俺?」
今更ながら焦るウルフ。
「じゃぁ安心だね!」
《げ!納得しちゃったよ…もう、俺の自由意志は無くなったって事………?》

ウルフの困った表情に気付かないフリをして、マリーの隣へ腰を下ろすリュカ。
すると周囲に集まっていた水夫達が一斉に距離を取る…
因みにティミーに対しても同様に、水夫達は恐怖から一定の距離を置こうとする。
相当この親子は恐れられている様だ。

「…で、幽霊船がどうしたの?」
優しい口調でマリーに問うリュカ…
先程、夜更かしを咎めたのに、元海賊達が離れたと見るや、寝かし付けようともしないダメな父親…
当分、真面目モードは訪れないだろう。

「はい。何でも以前…『船乗りの骨』と言うアイテムを持っていたら、ロマリア沖で『幽霊船』に遭遇したそうです。是非、私も見てみたいですわ!ね、お父様ぁ?」
「ふ〜ん……じゃぁ、その内幽霊船に出会すかもしれないじゃん!」
「いえ、お父様…もう船乗りの骨は手元に無いそうですぅ………このレッドオーブと引き替えに交換してしまったそうなんですって…」
懐から取り出したレットオーブを大事そうに見つめ、マリーは残念そうに溜息を吐く。

「誰と交換したの?物好きな変人も居たもんだ!」
「はい!何と偶然なんですが、この海域の近くにある『グリンラッド』と呼ばれる極寒の地に住むお爺さんと、交換されたそうですのよ!是非、船乗りの骨を譲ってもらいたいですね!」

「…それは難しいなぁ……だって、そのレッドオーブは僕達に必要な物だろ!?確か……不死鳥…ラー油……だっけ?…それの復活に欠かせないんじゃ…」
「ラーミアですよ、リュカさん!」
ウルフの突っ込みに軽く頷くリュカ…きっとワザと間違えたのだろう。
「勿論、このオーブは手放しませんわ!…でも他の物と交換出来ないでしょうか?」

「他の物?……例えば?」
「う〜ん…そうですねぇ……美女の脱ぎたてパンツとか!お父様は大好きでしょ!?」
「うん。その老人が僕と同じ思考回路の持ち主なら、パンツ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ