第二章
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「モンスターもキャラクターもですわ」
「違いますね」
「そうした感じですわね」
「そして私達も」
「そっくりですので、声まで」
「はい、声優さんですと」
メグはエリザベスにこう返した。
「一人二役です」
「そうした感じですわね」
「とかくですね」
「わたくし達はそっくりですわね」
「まことに」
「では」
ここでだ、エリザベスはこんなことを言った。
「服を取り換えまして」
「髪の毛は染めてですね」
「お互いの色に。そしてカラーコンタクトを入れますと」
「どちらがどちらかわからないと」
「そうなりませんこと?」
「ありきたりの発想ですが」
それでもとだ、メグは自分の主に微笑んで答えた。
「面白いですね」
「では、ですわね」
「はい、一度やってみますか」
「そうしましょう」
「では早速ですね」
「髪の毛の染料とカラーコンタクトを用意しまして」
そしてというのだ。
「入れ替わってみましょう」
「そうしますか、ただ」
「ただ?」
「すぐにばれると思いますよ」
メグはエリザベスに冷静に話した。
「それこそ」
「まさか」
「実際に入れ替わればわかります」
メグの返事はクールなものだった。
「そうすれば」
「そうですの」
「はい、皆さんに」
「そっくりですのに」
「顔立ちも声も背もスタイルも」
「これで髪の毛を染めてカラーコンタクトを入れますと」
エリザベスはメグの言葉に首を傾げさせつつ述べた。
「完璧にお互いになれますのに」
「外見についてはそうですね」
「そして声も」
「では誰にもわかりませんわ」
「それでは実際にやってみましょう」
メグはあくまで冷静だった、そして。
彼女が染料とカラーコンタクトを買ってきた、それでエリザベスは髪の毛を茶色に染めてメグは金髪にして。
エリザベスは緑のカラーコンタクトを入れてメグは青のそれを入れた、そうしてそのうえでだった。
服も交換した、エリザベスはメグのメイド服丈の長い黒と白のそれにカチューシャまで身に漬けてだった。
メグはエリザベスのドレスを身に着けた、アクセサリーもそうした。
こうして入れ替わってだ、エリザベスはメイド姿でドレスを着たメグに言った。
「まさにですわ」
「お互いにですね」
「入れ替わりましたわ」
「はい、外見はですね」
メグはここでもクールであった。
「そうなりましたね」
「そうですわね、これはどなたにもわかりませんわ」
「ではです」
メグは自分達の入れ替わりが完璧だと確信しているエリザベスに話した。
「これから屋敷の中を二人で、ですね」
「歩いていきましょう、きっとどなたもですわ」
「はい、それでは」
メグは主の言葉に反対せずだった、いつもの様に屋敷
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