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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
忍者ハッタリ君、只今参上!
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「リュカさん、何を考えてるんですか!!?もし逃がしでもしたら、私達は大魔王討伐所じゃ無くなるんですよ!」
「そ、そうよリュカ!今からでも間に合うから、王様に謝って取り消して貰いましょう!」
「ごめんなさいお父さん…私が変な情報を得た為に…今回は無茶が過ぎるわ!冷静になって次の手を考えましょうよ…ね!」

事の発端は私の情報だ…
流石に今回は分が悪すぎる!
私は元より、お母さんもアルルさんも必死で説得する。

「大丈夫、大丈夫!」
何がどう大丈夫なのか…何時もと変わらぬ軽い口調のまま、城を出てズンズン城下を進んで行くお父さん。
お願いだから思い止まって!


バコタの捕らえられている留置場へ赴く途中、お父さんはペットショップへ立ち寄ると、大型犬用の首輪を購入する。
一体何に使うのか?

「お、おい…まさか、それで…」
いや、あり得ないだろう…犬じゃないんだから、そんな物外せるし…
仮に外せなくても、首輪だけじゃ勝手に逃げる事も出来るし…

「なぁ旦那…その首輪…まさかアイツに…?」
「そうだよ。これを首に付けて、逃げられなくするの」
どうしよう…まさか本気だとは…

「そ、そんな物を首に付けたって、逃げようと思えば簡単に逃げられるだろ!」
「勿論これだけじゃないよ。鎖も付けるよ」
鎖なんか買ってないじゃない!

「く、鎖って…そんな物付けたって、首輪を外せば意味無いじゃない!そ、それに…鎖なんて何処にあるのよ!」
私と同じ疑問を持つアルルさんが、大きな声で疑問を投げ付ける。

「うるせーな…簡単に外せない様にするさ!それに鎖は必ずしも目に見えるとは限らないんだよ!」
しかしお父さんは、めんどくさそうに答えると、
「あ、そうだ…アルル、光の玉を使いたいんだ…貸して!」
自分勝手に光の玉をアルルさんから受け取り、スタスタ留置場へと行っちゃった。



はぁ〜…留置所に着いてしまった。
考えたくはないが、本当はすっごい馬鹿なのか?
お父さんは時折格好いいだけで、正体は馬鹿男なのか?

以前はともかく、今はお父さんの事が大好きな私には、今回のお父さんの奇行は理解に苦しむ。
それとも何かトリッキーな作戦でもあるのだろうか?
うん。それを信じるしか道はないわね…うん。

「ん…何だ〜?今日は随分と大人数での面会だなぁ………あ、テメーはあの時の!!」
細身の不男がお父さんを見て驚いている。
どうやらお父さんとは知り合いのご様子。

「?………何だ?…僕の事を知ってるの?」
あれ?お知り合いじゃないの?
「な……テメ〜…忘れたとは言わせないぞ!」
でも不男の方はお父さんを知っている…
彼女でも寝取られたのか?

「忘れるも何も…お前の事など知らん!」
言い切った…
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