第一章
[2]次話
エキゾティカ
異国情緒、今の東京にいればそんなものは幾らでもある。それも色々な国のものがだ。特に夜になるとだ。
色々なお店で異国情緒を楽しめる、私はその異国情緒を味わうことも好きでお金と時間があると仕事が終わると色々なお店に行って飲んで食べている。
それで今日はお給料が入ったうえに仕事も予定通り終わったのでどのお店に行こうかと考えていると。
同じ職場で働いている同期の友達が私に笑顔で誘いをかけてきた、その誘いはどういったものかというと。
「クミズ飲みに行く?」
「クミズ?」
「ええ、知ってるわよね」
「モンゴルのお酒よね」
私もクミズは知っている、それで友達に答えることが出来た。
「馬のお乳から作る」
「そう、あのお酒をね」
「飲みに行こうっていうの」
「実はクミズ飲めるお店見付けたのよ」
「っていうとモンゴル料理の」
「そう、あの国のお酒にね」
それにというのだ。
「お料理もね」
「そんなのがあるのね」
正直このことには驚いた、確かに東京には色々な国のお料理を出してくれるお店があるけれどだ。それでも。
モンゴル料理は今の今まで考えていなかった、中華料理もあるしフランス料理もイタリア料理もある。スペイン料理もタイ料理もベトナム料理もトルコ料理もある。ロシア料理もあればアメリカ料理まであるし勿論メキシコ料理やブラジル料理もある。とにかく東京は色々な料理のお店が存在するけれどだ。
本当にモンゴルは考えていなくて友達に話した。
「意外だったわ」
「それでこれから行く?」
「モンゴルって羊よね」
私のイメージはまさにそれだ、チンギス=ハーンみたいに馬に乗って羊を飼って暮らしている。遊牧民の生活だ。
それで友達にも聞いたけれど彼女は童顔の優しい顔を微笑まさせて私に答えてくれた。
「そうよ、羊料理にね」
「やっぱりそれね」
「あと乳製品よ」
「馬のお乳ね」
「クミズ自体そうだしね」
「そうよね、やっぱり」
「それでそのクミズを飲んで」
それでとだ、私にさらに話してくれた。
「羊料理に乳製品」
「そうしたものをなのね」
「食べて」
そしてというのだ。
「そして飲んでね」
「楽しもうっていうのね」
「それでどうかしら」
「そうね、それじゃあね」
私は何処に行こうかこれから考えようとしていた、そこでだ。
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